お互いがお互いのブランド価値を高めあう DS×B.R.M 時計業界では新参者でも、クルマ好きのハートを捉えて大成功しているのがフランスのB.R.M。2003年にジュエリーデザイナーであり、大のクルマ好きというベルナール・リシャール氏によって創設され、V12ModelやV6Modelといったクルマ寄りモデルを立て続けにリリース。
そんなB.R.Mのセンスに目を付けたのが、同じくフランスのDSでした。アグレッシブで独特な世界観を繰り広げるという文脈で通じる両社ですが、DS7クロスバックのオンボードクロックに採用されたB.R.Mはエンジンスタート同時に回転しながら登場するという画期的なギミックが盛り込まれています。
DSオートモビルとB.R.Mのコラボレーション 画像はこちら
アナログ然とした盤面や針のデザインも相まって、見る人を驚かせるだけでなく、しっかりとフランスらしいセンスを見せつけるあたり、さすがクルマ好きな時計ブランドではないでしょうか。なお、B.R.Mの腕時計は上述のとおりクルマ好きの琴線に触れるモデルが数多く、また比較的手ごろなお値段なので、ぜひチェックしていただきたい逸品です!
ポルシェ×ポルシェデザイン クルマと時計のマリアージュを早くから実現していたのが、こちらの組み合わせ。もともと、ポルシェデザインは一族のなかでもスタイリストとして名実ともに認められたフェルディナンド・アレクサンダー・ポルシェが1972年に設立したスタジオ。時計やサングラス、スキーウェアやらヘルメットなどその作品は多岐にわたります。
ポルシェとポルシェデザインのコラボレーション 画像はこちら
最近のサンプルでは、2020年に登場したパナメーラのオンボードクロックはポルシェデザインによるものですが、同社からスポーツクロノ・シリーズとして腕時計もリリースされました。なかでも「いかなるときも高い視認性を確保」したとされるSports Chrono Sub Secondは自社開発の新しいポルシェ・デザイン・キャリバーWERK 03.200を搭載し、ダッシュボードの機器同様、自動巻きムーブメント6時位置にスモールセコンドを配するなど「パナメーラを降りても、乗ってる気分」味わえる仕上がりとなっています。
もちろん、クルマ好きが目の色を変えてしまうクロノグラフもラインアップ。むろん、自社製キャリバーWERK 01.100はCOSCという機械式時計の世界基準で認定された精緻を極めたもの。ポルシェのファンばかりでなく、時計マニアでさえため息をもらすハイエンドモデルに仕上がっています。
やはり、時計とクルマのコラボレーションはその魅力において成功例に事欠かない様子。まさか、クルマ好きのなかには「時間がわかれば時計なんてなんでもいい」なんて方は少ないと思いますが、これを機に腕時計にもこだわってみてはいかがでしょう。