スバル・ホンダ・アキュラでも販売された激レアOEM
いすゞファーゴフィリー/フィリー
今ではライバル皆無の快進撃を続ける高級ミニバンのアルファードだが、そのきっかけを作ったのが、元祖高級ミニバンの日産エルグランドであることは間違いないだろう。
そんなエルグランドも、じつはOEM供給がなされており、いまでは運ぶを支える商用車メーカーとして知られるいすゞから「ファーゴフィリー」という車名で販売されていた。
当時から商用車のイメージが強かったいすゞだけにか、当初はディーゼルターボモデルの供給となっていたが、のちにV6 3.3リッターガソリンモデルも追加。
1999年9月のマイナーチェンジではファーゴフィリーからフィリーに名前を改め、エルグランドが2代目にフルモデルチェンジするまで販売されていたのだ。
スバル・ビッグホーン/ホンダ・ホライゾン
1990年代に巻き起こったRVブームに対応すべく、当時ラインアップにSUVを持っていなかったスバルやホンダは他メーカーからのOEM供給でその穴を埋めることとしたのだが、どちらもいすゞから供給を受けていた。
先に供給を受けたのはスバルで、1988年から初代ビッグホーンを自社で販売することとなったのだが、なんと車名を変えることなく「スバル・ビッグホーン」として販売。ラインアップはイルムシャーシリーズのみで、ロングとショートの2つのボディを用意していた。
1992年にはベースのビッグホーンがフルモデルチェンジを実施したため、スバル・ビッグホーンも2代目へと進化。しかし1993年にOEM契約が満了したことで終売となった。
そして1994年からは2代目ビッグホーンのOEM供給を受けて「ホンダ・ホライゾン」の販売がスタート。
さすがにスバルと販売時期が重なることはなかったが、ホライゾンは北米地域で「アキュラ SLX」としても販売されていたため、2代目ビッグホーンは4つのブランドで販売された車種ということになるのだった。