販売台数ベースで考えるとレクサスの勢いは凄い
その意味でレクサスGXは、ブランドパワーを守る上級SUVだ。プラットフォームはホイールベース(前輪と後輪の間隔)の数値を含めてランドクルーザー250がベースとされるが、ランドクルーザー300やレクサスLXとも等しい。つまり悪路向けSUVの4車種は、共通のベースを持つことになる。
その上で日本仕様の場合、ランドクルーザー250のパワーユニットは、直列4気筒の2.7リッターガソリンと2.8リッタークリーンディーゼルターボ。レクサスGXは、V型6気筒3.5リッターツインターボと直列4気筒2.4リッターターボハイブリッドという違いが生じる。この上級SUVのGXと、コンパクトなLBXをほぼ同時期に日本へ導入すると、販売促進を図りながらブランド力もバランス良く保てるわけだ。
ちなみにメルセデスベンツの日本国内登録台数は、乗用車の場合、2023年1〜8月の1カ月平均が約4070台であった。レクサスは約8420台だから、メルセデスベンツを大幅に上まわり、2022年までの状況から逆転している。
レクサスが今後の新型車導入により、この勢いを継続して保てるかが注目される。