この記事をまとめると
■ライター陣にクルマにまつわる二度と経験したくないトラブルを直撃
■小鮒康一氏の場合、愛車のホイールを交換してもらった際におきたトラブルが壮絶であった
■この経験から、愛車に謎の振動が発生したらよくクルマをチェックする癖がついたと語る
あわや大事故に! 恐ろしすぎるタイヤトラブルを経験
「激安中古車チャレンジ」と称し、車両本体価格10万円以下の中古車を買い漁っている筆者ではあるが、意外にもそれらの激安中古車たちで立ち往生するようなトラブルは発生しておらず、事件らしい事件はないというのが正直なところ。ただ、激安中古車以外では当然いくつかのトラブルは経験しており、今回はそれをお伝えしていきたい。
過去のトラブルのなかでもっとも肝を冷やしたのは、まだクルマへの知識もそこまでなかった20代前半に起こったトラブルだ。
当時、とある軽自動車を所有していた筆者は、フラっと立ち寄った中古パーツショップで良さげなタイヤホイールセットを見つけた。価格もお手ごろでタイヤもまだまだ使えそうな雰囲気であり、すぐに車両に装着してくれるということだったので喜んで交換を依頼し、装着後にビシキマになった愛車にホクホクで帰路についたのだった。
しかし、走行し始めてしばらくするとステアリングに微振動を感じるようになり、その振動は徐々に大きくなっていた。不運にも走行していたのが交通量の多い幹線道路だったため、クルマ通りの少ない路地に逃げ込んで車両をチェックしてみると、フロントホイールがめちゃくちゃ鬼キャンになっているではないか。
一体何が起こったのかわからず、ホイールをよくチェックしてみると、ホイールを留めているハズのナットがない、というかハブボルトが何本か折れ、残ったボルトナットで辛うじて外れずに留まっているという状況となっていたのだ。
※画像はイメージ
結局、自走することが不可能となった我が愛車はロードサービスのローダーに載せられ、知り合いの修理工場に運ばれることとなったのだが、こうなってしまった原因はホイールナットのアンマッチだった。
筆者が中古パーツショップで購入したホイールは専用のホイールナットが必要となるタイプだったのだが、ショップ側が勘違いをしたのか、車両に装着されていた純正ナットを使用していたため、走行中にゆるみが発生し、振動が発生して負荷がかかってハブボルトが折れたというのが事の顛末だったのだ。
当時の筆者は専用ナットの存在を知らず、まさかパーツショップの作業で誤ったナットが使われているとは考えもしなかったため自走不可となってしまったが、事故などに繋がらなかったのは不幸中の幸いで、ショップ側も非を認めて修理代を負担してくれた。
ただ、急にステアリングに感じたこともないような大きな振動が伝わってきた恐怖は未だ鮮明に覚えており、それ以来、細かな振動でも敏感に察知して車両をチェックするクセが付いてしまったのは、良かったのか悪かったのか悩ましいところだ。