ホンダの軽商用EVの姿が見えてきた! 2024年春に発売される「N-VAN e:」の情報をホームページで先行開示 (2/2ページ)

ジャパンモビリティショー2023にプロトタイプを展示

 パワーユニットは、EVならではのスムーズな加速と荷物の重さを感じさせないパワフルさを両立。低重心化による走行安定性を実現するとともに、低振動・低騒音によりガソリン車に比べて走行時や停車中の音を軽減、静かに移動・配送することが可能だ。

 また、ブレーキ操作に対してリニアに反応する電動サーボブレーキを軽商用バンとして初採用。減速時に安心感のあるブレーキフィールを提供するとともに、スムーズなブレーキのかかり方で、車内の積載物の荷崩れを防止する高いコントロール性を実現している。さらに、積載時や降坂時の走行性を配慮し、ブレーキディスクローターのサイズアップや、Dレンジと比べて減速度を大きくするBレンジを設定。これらによって商用車に必要とされる「運転しやすい、疲れにくい、安心できるクルマ」となるそうだ。

 なお、小型化された電動アクスルと大容量で薄型化されたバッテリーの採用、高電圧部品の集中配置により商用車に必要な荷室空間と実用航続距離を確保しているのも特徴であり、航続距離はWLTCモードで210km以上を目標に開発されているという。

 EVとして気になる充電に関しては、短時間での充電が可能な6.0kW出力の普通充電器に対応し、充電時間は約5時間。夜間に充電を行えば、翌日はフル充電の状態で朝から使用することが可能。また、車両前部に充電リッドを配置することで、充電時にも充電コードなどを気にせずにクルマの乗り降りやドアの開閉をするなど、利便性も追求されている。

 さらに、AC車外給電用コネクターの「ホンダ・パワーサプライコネクター」を使用すれば、N-VAN e:のバッテリーで合計1500Wまでの電化製品を使用することが可能となり、停電や災害時には電源車としても活躍してくれる。さらに、可搬型外部給電器「パワーエクスポーターe:6000」や「パワーエクスポーター9000」を使用することで、それぞれ最大6kVA、9kVAの高出力給電も可能となり、冷蔵庫や冷暖房器具など、複数の電化製品を同時に使用することもできる。

 そのほか、ホンダコネクトにも対応。あらかじめスマートフォンにホンダリモート操作アプリを入れておけば、お出かけタイマー設定や充電待機時間設定、最大電流量設定、最大充電量設定、外部給電下限SOC設定などを遠隔操作できる。

 なお、ホンダは2023年6月より日本でヤマト運輸とN-VAN e:プロトタイプを使用した実用性検証を開始し、さらに海外においても2023年9月から、インドネシアで国営石油会社プルタミナとの実用性検証を開始し、発売に向けての準備を着々と進めている。

 また、東京ビックサイトにて開催される「ジャパンモビリティショー2023」のホンダブースにてN-VAN e:のプロトタイプ車両展示も予定されているから、気になる人はぜひブースを訪れていただき、自分の目でN-VAN e:を確認していただきたい。


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