日本車にだって走るのが楽しいディーゼル車はある!
と、運転が楽しすぎるディーゼルエンジン搭載の高価なスーパーモデルばかりを紹介してきたが、ドイツ勢には走りの良さでも定評あるディーゼルエンジンモデルが目白押し。
たとえばBMW3シリーズだ。セダン、ツーリングに用意され、そのハンドリング、フットワークはスポーティそのもの。極めて実用的かつ走りが目いっぱい楽しめる王道のドイツ製セダン、ワゴンである。
ロングドライブの機会が多いワゴン=ツーリングのほうが、商品性としては相性がいいように思える。ちなみに車両価格はディーゼルモデルのほうが高価なので、軽油が安い……という損得勘定は忘れたほうがよいかもしれない。
キビキビした、「まるでゴーカートのよう」とも評される走りの楽しさ、爽快感を堪能させてくれるBMWミニにもディーゼルエンジンモデルが用意されている。クーパーDと呼ばれるモデルは3気筒1.5リッターディーゼルエンジンを搭載。116馬力、270Nmのパワー、トルクを発揮する。車重は1240kgでしかなく、2リッターのディーゼルエンジンより静かでディーゼル感も希薄。
※画像はクーパーD 5ドアハッチの限定車「Brick Lane Edition」
速さで選ぶなら2リッターのSDだが、8速ATを介した走りのスポーツ度はなかなか、ミニならではのワクワクさせる走りの楽しさ、世界観をディーゼルエンジンでも味わえるというわけだ。
最後に、ちょっとレアな国産ディーゼルエンジン搭載車で、走りの楽しさある1台が、3代目スバル・インプレッサの欧州仕様に用意されていたEE20型2リッター水平対向ディーゼルターボエンジン(BOXER DIESEL)搭載モデルだ。日本では手に入らない欧州専用仕様ということもあって、6速MTとの組み合わせのみだったが、未試乗ながらこれはぜひ乗ってみたいと思わせてくれたものだった。
ちなみに価格的にリーズナブルで、走りが楽しく、デザインもまた素晴らしいディーゼルエンジン搭載車の1台としては、マツダ3 XD Proactiveで、286.88万円が挙げられる。
走りの楽しさあるディーゼルモデルとは、パワーユニットだけでなく、操縦性、フットワーク、乗り心地、そしてシートのかけ心地など、さまざまな要素がハイレベルであり、そこにディーゼルエンジンの魅力が加わってこそ、発揮されるものだ。