約10年ぶりに奇跡の再々販! 超絶人気のランドクルーザー70は「10年前の復活」時と何が変わった? (2/2ページ)

軟弱になったなんて心配は無用!

 そうした点はインテリアでも明確に感じられる。インパネを比べると、基本的なデザインは変わらず、いずれもマニュアルエアコンを採用しているのは共通しているが、メーターやステアリングの意匠が変わっていることに気付くだろう。

 2014年モデルでは商用車らしくウレタンステアリングに指針式メーターとなっていたが、新しいランクル70のステアリングはウッドとレザーのコンビネーションタイプ。メーターも右側にカラーマルチインフォメーションディスプレイが用意されているのが確認できる。

 シフトまわりを見ても、最新型にはフルサイズのセンターコンソールが備わっているし、インパネにはヒルディセントコントロールと思わしきボタンやUSB充電コンセントも確認できる。ATシフトレバーの奥には2速発進に固定するためのボタンがあるのは、滑りやすい状況での走破性を向上させるための武器のひとつといえるだろう。

 新型は乗用仕様になったということで、少しハードコアな部分が緩んだと想像してしまうかもしれないが、そんな心配は無用だろう。かつての4リッターV6ガソリンエンジンよりトルクフルな2.8リッターディーゼルを得た最新のランクル70は、しっかりとヘビーデューティぶりをレベルアップさせているはずだ。

 また、公式な発表はないが、最新型のランクル70にはカメラとミリ波レーダーを組み合わせた先進運転支援システム「トヨタセーフティセンス」も備わる模様だ。

 トヨタが用意しているランドクルーザー特設サイトでは、新型ランクル70について『“70”シリーズの特性を継承しながら、時代に合わせて進化』というキャッチコピーで紹介しているが、まさしくランクル70に欠かすことのできないタフネスはそのままに、電子制御をプラスすることで、最新ニーズに応えるアップデートを実現したランクル70になったといえそうだ。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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