ボルボが超高級ミニバンを出すだと!? ベースとみられる中国の「Zeeker 009」から「EM90」を予想してみた (2/2ページ)

クルマの作りも装備も最高級ミニバンに相応しい内容

 Zeeker 009は、ジーカーが2番目にリリースした6人乗りプレミアムEVミニバンで、同社が開発したプラットフォーム「SEA」を採用したモデル。CATL社製の第3世代バッテリー「Qilin」と呼ばれる140kWhのリチウム・ニッケル・マンガン・コバルトバッテリーで、中国の小型乗用車テストサイクルによれば822kmという優れた航続距離を実現するとのこと。

 2基のモーターによる全輪駆動で、最高出力543馬力から0-100km/h加速は4.5秒という俊足っぷり。車重が2830kgとヘビー級なので、足まわりもフロントにダブルウイッシュボーン、リヤにはマルチリンクを組みながら、オプション設定にオートセルフレベリング機能と電磁制振装置を備えたエアサスが用意されています。

 車内は2座3列のオーソドックスなレイアウトで発売されましたが、現在では2+2のエグゼクティブ仕様もラインアップ。このあたり、EM90でも踏襲されるのではないでしょうか。各シートにはピクニックテーブルが装備されるほか、15.6インチのディスプレイもオプションで用意されています。

 また、7台の400万画素HDカメラや、4台の200万画素サラウンドビューカメラに加え、超長距離ミリ波レーダー、短距離超音波レーダーを搭載し、30種類のドライバーサポート機能を備えるというのもプレミアムEVらしいもの。

 プレミアムといえば、154個におよぶLEDを駆使したフロントグリルも見ものでしょう。「スプリング・オブ・ライト(光の噴水)」と呼ばれる仕かけでさまざまな光のパフォーマンスを演じてくれるもの。中国やアジアの富裕層はこういうの大好きそうですからね。

 ちなみに、日本のヤマハによる「アクティブサウンドシステム」が装備されているのも見逃せません。基本的なスピーカー配置はもちろん、天井やヘッドレストにまでスピーカーを装備して、その数はなんと20個におよびます。専用のデジタルアンプを駆動することで、豊かでクリアなサウンドが上下前後から届くという仕組みで、車内環境はまさにリッチ&ゴージャスなことこの上なし!

 さて、そんなZeeker 009をベースにしたEM90ですが、さらなるグレードアップや驚くような先進機能が盛り込まれることは間違いないところ。2023年11月にワールドワイドのローンチとのことですので、ミニバンユーザーやボルボのファンはぜひお見逃しのないように!


石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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三菱パジェロミニ/ビューエルXB12R/KTM 690SMC
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