この記事をまとめると
■ボルボが2023年11月にブランド史上初となるミニバン「EM90」を発表予定
■ベースとなっているのは中国の吉利グループの高級ミニバン「Zeeker 009」とみられる
■「Zeeker 009」は中国や東南アジアでトヨタ・アルファード以上に人気がある
ボルボがメーカー初のミニバンをBEVでリリースする予定
ボルボから同社初のミニバン「EM90」が発売されること、すでにご存じの方もいらっしゃるかと。ティザームービーにもあるとおり、スカンジナビアのリビングルームを思わせるシックでゴージャスなインテリアになりそうで、ミニバンのファンならずとも楽しみでなりません。
フルエレクトリックモデルであること以外は公表されていませんが、ベースとなるのは吉利グループのZeeker 009で間違いないところ。じつは、このZeeker 009もまたEM90同様に見逃せない超高級ミニバンなのです。
EM90は、これまでに公表されているイメージやムービーからリヤスペース用の広大なパノラミックサンルーフ、およびドライバーズシート向けのガラスルーフを確認することができます。北欧風リビングルームをキャッチに使ったティザームービーから想像しても、ボディ両サイドにスライドドアを装備して、リッチな3列シートを構成しているのではないでしょうか。そして、このルーフやサイドミラーに加え、ドアハンドルやアンテナなどがZeeker 009とほぼ同じく見えるのは決して偶然ではないでしょう。
このZeeker 009というのは、中国の吉利汽車が2021年に創設したプレミアムEVブランド「ジーカー」の大ヒット商品で、中国本土をはじめ東南アジアや香港の富裕層をターゲットとした超高級ミニバン。2022年に発売されると、ミニバンの帝王とも呼ばれるアルファードをもしのぐ人気を誇っているのです。
ちなみに、ボルボ、そして先ごろフルエレクトリックSUV「エレトレ」をリリースしたロータスも吉利グループの傘下ブランド。それぞれの独自性は担保されている様子ですが、Zeeker009の出来栄えが相当いいことや、ボルボのブランド力を強化するといった狙いからベースを共用する運びになったのかと。