この記事をまとめると
■トヨタがメーターデザインを追加するソフトウェアアップグレードの提供サービスを開始
■まずは2023年6月に発売されたアルファードとヴェルファイアに向けて提供を開始
■追加されるのは「クラシックギア」と「メタリック」の2種類のデザインで価格は9900円
2種類の新たなメーターデザインを用意
かつて、クルマのメータークラスターには、機械式や電気式の速度計やエンジン回転計がセットされているのが普通だった。それがいつしか液晶ディスプレイにグラフィックとしてメーターが描かれるのが普通となった。味がなくなったという意見がある一方で、好みに応じて表示方法を選べるというメリットも生まれている。
今回はそんな液晶ディスプレイのメーターデザインに関するニュースとなる。トヨタが、クルマを納車した時点では設定していない独自のメーターデザインを追加するソフトウェアアップグレードを提供するというのだ。ソフトウェアアップグレードによるメーターデザインの追加はトヨタ初のサービスで、その第一弾として新型アルファードとヴェルファイアから開始し、順次、ほかの車種にも展開していく予定だ。
2023年6月に発売されたアルファードとヴェルファイアは、既定のメーターデザインとして「カジュアル」「スマート」「タフ」「スポーティ」の4種類が設定されており、これらを画面の操作を通じて切り替えることができる。
今回のソフトウェアアップデートでは、既定の4種類に加えて「クラシックギア」と「メタリック」の2種類を追加し、計6種類のなかからお好みのデザインを選択できるようになる。「クラシックギア」はギアのギミック感やレトロ感を楽しめるものとなっており、また「メタリック」はシンプルな高級感を徹底的に追求したデザインとなっている。
今回のソフトウェアアップデートサービスは、車両の利用方法(購入・サブスクなど)に関わらず利用可能であり、価格は「クラシックギア」と「メタリック」の2種類セットで9900円。施工は、「KINTO FACTORY」のWEBサイトか「KINTO FACTORY」の施工を受け付けている販売店にて申し込み後、指定された日時に店舗に車両を持ち込むことになる。
なお、今回のソフトウェアアップグレードに合わせ、「KINTO FACTORY」のアイテムも拡充された。先代ハリアー(60系)向けに人気の本革ステアリング交換を、先代プリウス(50系)にはブラインドスポットモニターの後付けを新たに設定している。
ソフトウェアのアップグレードの提供というサービスは、アナログだった時代には考えもよらなかったサービスだ。クルマのデジタル化が進んだ現代では、今後も同様のサービスが登場し、迅速に提供され、そして当たり前のものとなることだろう。