この記事をまとめると
■旧車の魅力のひとつに現行車にはないレトロなスタイリングがある
■最近旧車のようなスタイリングを取り入れたレトロフューチャーモデルが存在する
■こうしたモデルであれば維持の不安なく旧車の雰囲気を楽しめる
現行車にはない旧車ならではのスタイリングをオマージュした現行車
旧車の魅力は数多く存在するが、なかでも多くのユーザーを惹きつけるのは、現行車にはないレトロなスタイリングではないだろうか。
現在では燃費性能などの影響もあり、空力特性のよいスタイリングが確立されており、多くの車種はその不文律に従ってデザインされているものが多いが、そこまで燃費性能も重視されず、解析技術も進んでいなかった時代のクルマは、いまのクルマにはない佇まいを持っている。
しかし、旧車は故障の問題や部品の供給など維持していくうえでのハードルも高く、なかなかファーストカーとして導入するのは難しい。そこで今回は、レトロな雰囲気を纏った高年式のモデルをチェックしてみたい。
ダイハツ・ミラトコット
背の高いモデルが全盛の軽自動車において、昔ながらのセダンスタイルを維持しているミラトコット。ボディデザインもスクエア基調で、丸形の灯火類もどことなくクラシカルな雰囲気を感じさせてくれる。
上級グレードのホイールキャップは外周をホワイトに塗り分け、一見するとホワイトリボンタイヤを履いているかのように見せているのも面白い。
ターボモデルも存在せず、フロントにスタビライザーも備わらない走り味はどことなく牧歌的で、こちらも旧車感を感じさせてくれるのだ。
ミツオカ・ロックスター/バディ
クラシカルなデザインを纏ったモデルを多くリリースするミツオカだが、ビュートに代表されるそれまでのモデルはどちらかというとイギリスのクラシックカーをモチーフとしたものが中心となっていた。しかし、ロードスターベースのロックスターとRAV4ベースのバディは1960~70年代のアメリカ車をモチーフとしており、それまでのミツオカ車とはまた違った魅力を持ったモデルとなっている。
これらのモデルは販売開始直後に枠がすぐに埋まるほどの人気で、中古車でも高値安定とはなっているが、モチーフとなったアメリカ旧車を購入して維持していくと考えれば安い買い物かもしれない?
トヨタ・ランドクルーザー70
1984年にデビューしたランドクルーザー70は、ランドクルーザーのヘビーデューティーモデルとして、日本国内では2004年まで販売が続けられていた。
その後も海外では継続生産が続けられており、2014年8月から再び日本でも期間限定で販売され人気を集めたが、今年の8月に3度日本での販売が開始されることが正式にアナウンスされた。
つまり、レトロなモデルではなく、1984年から脈々と生産され続けているモデルということになるのだが、先進安全装備やクリーンディーゼルエンジンなど、中身は着実に進化しており、信頼性もアップしていることは間違いない。
1990年代はレトロスタイルのモデルが人気となっていたこともあり、それっぽいエクステリアを備えた車両が多く販売されていたが、2023年の現在は1990年代のクルマも立派な旧車。そう考えると、今回紹介したような新車で購入可能な車両をベースにしたモデルを狙うのが安心ではないだろうか。