この記事をまとめると
■ドイツ・ミュンヘンで「IAAモビリティ2023」が開催された
■「IAAモビリティ2023」は多数の中国メーカーがブースを構えた次世代モビリティの存在感が強かった
■2023年10月開催の「ジャパンンモビリティショー」はマイクロモビリティが目立つショーになるかもしれない
中国車の存在感が目立った「IAAモビリティ2023」
本稿を執筆しているタイミングで、ドイツのミュンヘンでは「IAAモビリティ2023」が開幕して話題となっている。「世界最古のオートショー」とまでいわれたIAA(国際モーターショー)は、2019年に長きにわたり開催してきたフランクフルトでの開催を最後とし、2021年からはミュンヘン開催となり、同時にBEVなど次世代モビリティの存在感の強いショーとなっている。
フランクフルトでの開催の最後のころは、環境活動家によるショー開催に合わせた開催反対運動や、自動車が環境悪化の元凶とアピールする活動が行われるようになっていた。ミュンヘン開催となってからはそのような活動も収束したかと思いきや、相変わらず活動を行っているといった報道もあって少々驚かされた。
ドイツのテレビ局のニュースでは、今回のIAAではBEVをメインに中国メーカーが大挙してブースを構えているとのことである。もちろん地元ドイツメーカーも主役はBEVなどのNEV(新エネルギー車)としているが、インタビューを受けていたあるドイツメーカーの関係者は「中国メーカーと比べ、ドイツメーカーは取り組みが遅れているのが目立っている」といったコメントをしていたが、ドイツメーカーが取り組みに遅れているのだったら、日本メーカーは……、と思わず考えてしまった。
遅れているとはいうものの、ドイツ系メーカー各社ではすでに多くのBEVをラインアップし販売している。IAAモビリティ2023でも最新の市販予定BEVが多数発表されているようである。