この記事をまとめると
■BRZがマイナーチェンジを実施
■MT車用のアイサイトを初搭載し全車標準装備となった
■ファン待望の専用装備が充実した「STI Sport」グレードを新設定した
ついにMT用アイサイトを搭載! 同時にSTIバージョン現る
2021年10月に、貴重なピュアFRスポーツであるトヨタGR86と、スバルBRZが待望の2代目へとフルモデルチェンジを遂げ、スポーツカーフリークの期待に応える形で進化を遂げたことは記憶に新しい。
そんなクルマ好きたちから絶大な支持を受けている両車のうち、BRZに関する新ニュースをお伝えしよう。
今回、BRZがマイナーチェンジを実施することを発表し、それに伴い今年6月にメディア向けに発表されていたMT車に搭載可能な先進安全システム「アイサイト」を、ついに正式導入するとアナウンスがあった。これにより、スバルの看板技術である同機能を、MT車でもついに使うことができる(全車標準装備)。
いまや、スポーツカーといえども安全装備は欠かせない機能である。それもあのアイサイトが使えるのだから、大きなニュースと言えるだろう。そのほか、VDC(ビークルダイナミクスコントロール)の制御を最適化、Rグレード装着の17インチタイヤの新パターンタイヤ採用とした。
そしてもうひとつ朗報がある。
今回のマイナーチェンジに合わせてBRZには、待望の「STI Sport」グレードを新たに設定すると発表した。このグレードは、決して名ばかりのモデルではなく、STIチューニングによる専用サスペンションを装備し、ステアリング切り始めから内輪の横力を引き出すダンパーセッティングを取っているのが特徴。これにより、応答性の高いハンドリングを実現しているとのこと。フロントサスペンションには、STIチューニングを施した、日立Astemo製SFRDフロントダンパーを採用し、快適性とスポーツ性を両立している。
また、「STI Sport」の動的性能をより高める装備として、2代目インプレッサWRX STIを彷彿とさせるような、ゴールドカラーが眩しいbrembo製17インチフロント&リヤベンチレーテッドディスクブレーキをメーカーオプションで設定している。スポーツカー好きにはぜひ選んでもらいたい逸品だ。
エクステリアでは、ドアミラーやルーフアンテナをブラック化し、ヘッドランプ内エクステンションのBRZロゴカラーをチェリーレッド化。STIらしさをさりげなくアピールする。また、光輝感の高いダークメタリックの18インチアルミホイールを採用し、ノーマルのままでも上品かつスポーティなバランスの良い、「STI Sport」らしさを感じさせるプロポーションを実現する。インテリアには、ボルドー/ブラックで仕立てたウルトラスエードと本革のシートや、ダークキャストメタリック加飾パーツを採用。
BRZの持つ若々しさを保ちつつ、「大人の上質なスポーツカー」という味付けも見事に表現している、バランスの取れた1台に仕上げられいる。
価格は330万〜381万7000円となる。グレード次第ではあるが、300万円前半で狙える貴重なFRスポーツであるほか、アイサイトも標準装備となるので、BRZを狙うならいまがチャンスだ。ちなみに、このマイナーチェンジを実施したBRZは、9月24日(日)に、富士スピードウェイ(静岡県)で開催される「FUJI86/BRZ STYLE2023」に展示されるとのことなので、気になる人は要チェックだ!