デンマークから1850馬力の怪物カーが誕生! センヴォ・オーロラの「パワーインフレ」が凄すぎて理解不能 (2/2ページ)

6.6リッターV12クワッドターボ+ツインモーター

 ミッドに搭載されるエンジンは、マーレーとの共同開発による6.6リッターのV型12気筒クワッドターボ。これはもちろんオーロラのために新開発されたもので、こちらもモジュラー構造を持ち合わせている。

 ゼンヴォが計画する次回作は、もしかするとオーロラよりもコンパクトでポピュラーな価格が設定された、V型8気筒、あるいはV型6気筒エンジンを搭載するモデルになるのかもしれない。参考までにオーロラの価格は259万ユーロ(約4億1180万円)から。

 それでブランド・イメージを作り上げ、その先に量産モデルを用意するのは、最近では良く見られる手法だ。

 オーロラのパワーユニットは、前で触れたV型12気筒クワッドターボエンジンに、アジルでは7速ミッションとの間に1基の、ターではさらに2基のエレクトリックモーターを組み合わせるPHEVとして設計されている。

 エンジンの最高出力は1250馬力。エレクトリックモーターは1基あたり200馬力を発揮する予定だというから、結果アジルは1450馬力、ターは1850馬力の最高出力を得る計算になる。ハイパーカーとしては十分な説得力を持つスペックだろう。

 かつてあのケーニグゼグが極北のハイパーカーメーカーと呼ばれ、そして大きな成功を収めたように、ゼンヴォもまたデンマークという地から、ハイパーカーブランドとしての地位を確立することができるだろうか。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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