トゥインゴを選んだのは「家族愛」と「未知との遭遇」! モータージャーナリストのセカンドカー選びが深かった (2/2ページ)

自分にとって初めてのメカニズムがあると背中を押される

 日本車にならなかったのは、フランス車やイタリア車のデザインや走り味が好きで、妻もフィアットやプジョーを乗り継いできたのでハードルはなかったし、ヨーロッパでは多くの人が実用車として使っていて、彼らのような乗り方をすれば、それほどトラブルで困らないことを、過去の車歴で経験済みだったからだ。

 この2台は中古車のタマ数もそれなりにある。ただ、現行トゥインゴはそろそろ生産終了かもしれないし、フィアットのツインエアもしかりと思っていたので、まずはどちらかのニュースが出たら考えようという気持ちもあった。

 その日は予想よりはるかに早くやってきた。GSを手放して約1カ月後。日本仕様のトゥインゴが、今年限りで生産終了となることがアナウンスされたからだ。すぐに妻と相談して了解を得ると、インポーターに連絡して探してもらった。最終型には妻の好みのボディカラーがなかったからだ。

 幸いにも首都圏に未登録の新車があったので即決。トゥインゴは初代にも乗っていたことはあるけれど、それとはまったく別物であり、リヤエンジンにDCT、ドディオンのリヤサスペンションなど、自分にとって初めてのメカが多いことも後押しになった。

 アヴァンタイムは健在だし、スーパーカブに加えてトライアンフ・ボンネビルもあるので、正直いって乗る機会がなかなかない。でもいつかトゥインゴが活躍する日が来るはず。そのときは家族にとって大変な瞬間かもしれないけれど、それを支えるのもクルマの役目と、いまは考えている。


森口将之 MORIGUCHI MASAYUKI

グッドデザイン賞審査委員

愛車
2023ルノー・トゥインゴ/2002ルノー・アヴァンタイム
趣味
ネコ、モーターサイクル、ブリコラージュ、まちあるき
好きな有名人
ビートたけし

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