この記事をまとめると
■自動車評論家の森口将之さんはこれまでいろいろなボディタイプやメカニズムのクルマに乗ってきた
■シトロエンGSを手放して次の愛車の候補に残ったのがフィアット 500とルノー ・トゥインゴだ
■実際に購入に至ったのはトゥインゴで森口さんにとっても初めてのメカが多いことが後押しとなった
いろんなボディタイプやメカニズムのクルマを乗り継いでいた
思えばいままで僕は、好き勝手にクルマを選んできた。もちろん予算には限りがあるけれど、結婚はしているが子どもはいないふたり家族ということもあり、シリンダー数はふたつから8つまで、排気量は0.6リッターから4リッターまで、手の届く範囲でいろいろなボディタイプやメカニズムを試してきた。
ただ、そんな自分も、今年7月に納車されたクルマに関しては、使用状況などをいろいろ想定したうえでのチョイスになった。
それまで僕は、20年来連れ添ってきたルノー・アヴァンタイムと、3年前に手に入れたシトロエンGSの2台を所有していたが、後者についてはいつまで乗ろうか考えていたところ、元オーナーから連絡がきて、もう一度乗りたいという感じだったので、5月の末にお戻しした。
公共交通に恵まれている地域に暮らしているし、3月にホンダのスーパーカブを買ったばかりなので、実用車はいらない。しばらくはアヴァンタイム1台でいいと考えた。
でも一方で、還暦を迎えたことで、今後を考えるようにもなっていた。たとえば自分の身に何かあったときに、妻が不自由なく運転できるサイズであることなどだ。そこにふたりの好みをかけ合わせた結果、浮かび上がってきたのがルノー・トゥインゴとフィアット500ツインエアだった。