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ちゃんと試乗もして買ったのにドライブしたらなんか違う! 大枚叩いたクルマで「これじゃない感」を感じないためには「助手席試乗」が重要だった (1/2ページ)

ちゃんと試乗もして買ったのにドライブしたらなんか違う! 大枚叩いたクルマで「これじゃない感」を感じないためには「助手席試乗」が重要だった

この記事をまとめると

■新車購入後に「なんか違う」と感じる人が一定数いるという

■運転席とほかの席に座るとフィーリングが異なることが多い

■シートの作りも運転席と助手席で若干違う場合もある

買ってみたらなんか違う! ……の原因は?

 しっかりと試乗をして、「これならば!」と納得して購入したはずのクルマなのに、どうも家族からのウケが悪い……という人はいませんか?

 もしかしてその試乗の際に、運転席は座ったけど、助手席や後席には座っていない、ということはありませんか? じつは運転して楽しいクルマや快適なクルマが、同乗者にとっても楽しいクルマや快適なクルマかどうかは、また別の話なのです。

 さらに言うと、運転席と後席では視界、乗り心地、音、振動などまで大きく変わってくるクルマがあるほど。これは、車体の前後で重量バランスが変わってくることによる挙動の違いや、路面からの振動や音の伝わり方の違い、シートの骨格やクッションの違いなどが大きな要因だと考えられます。

 ただ、前と後ろという違いがないので、運転席と助手席ではそれほど快適性は変わらないクルマが多いのですが、いくつかのポイントで印象が変わることがあります。これは、自分で運転する人が助手席に座る場合と、自分では運転をしない人が助手席に座る場合でも感じ方が変わってくることがありますので、すべてのクルマで同様の印象の違いが生まれるとは限りませんが、今回はそのポイントをピックアップしたいと思います。

 まずは、体感速度や対向車が向かってくる速度感覚の違いです。運転席に座って操作をしていると、メーターの数字が目に入ってきて視覚的に速度がわかり、ペダルからの反応やエンジン回転数、振動、シフトチェンジなどによって、いまどのくらいの速度なのかがしっかり実感できますね。

 でも、助手席に座っている状態では、それらの情報はほとんどなく、視覚による速度感が情報の多くを占めることになります。建物や歩行者、電柱、街灯といったものがビュンビュンと過ぎ去っていく道と、のどかな田園風景がどこまでも広がっているような道などでは、実際の速度よりも速く感じたり遅く感じたりすることがあります。

 実際よりも速度が速く感じると、ちょっとしたことで怖いと感じる人もいますし、遅く感じると退屈という人もいるでしょう。窓が大きくて視界が広いクルマや、着座位置が高くて遠くまで見通せるクルマは一見すると気持ちのいいものですが、実際に助手席で試乗してみて体感速度が大きく変わるように感じたら、もしかするとそうした不満につながってしまうかもしれないですね。

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