この記事をまとめると
■右折信号がある信号では黄色信号が2回点灯する
■このときに点灯する2回目の信号で直進することは信号無視となる
■2度目の黄色信号時では対向から右折車両がくる可能性もあるので危険な行為だ
右折信号のあとに出る黄色信号で直進はアウト?
右折の矢印信号のある交差点では、「青信号→黄色信号(1)→赤信号(1)→右折信号→黄色信号(2)→赤信号(2)」という流れで信号が変わる。
このとき、「右折の矢印信号後の黄色信号(2)」で直進するのは、信号無視になるのだろうか?
結論からいうと、これはグレーではなく完全にアウト。
そもそも道路交通法では、黄色信号について
「車両及び路面電車は、停止位置をこえて進行してはならないこと。ただし、黄色の灯火の信号が表示された時において当該停止位置に近接しているため安全に停止することができない場合を除く」
と定めている。
直進しようとしている車両に対しては、右折の矢印信号が出る前に、赤信号が点っているので、「黄色信号(2)」が点いたときに停止しているのが大前提。つまり、2度目の黄色信号が点いた時点で、安全に停止位置で止まることができないことはあり得ず、一度停止した車両が、2度目の黄色信号をみて再発進するのは、明らかな違反になるからだ。
要するに、一度直進側の信号が赤で停止していた車両からすると、黄色信号の例外規定には当てはまらないので、2度目の黄色信号も赤信号と同じ意味を持ち、違反した場合、「信号無視(赤色等)」として扱われる。
「信号無視(赤色等)」で捕まると、違反点数は2点。反則金は普通車で9000円となるので、決して軽微な違反とはいえないだろう。
もっとも、信号の趣旨を考えれば、矢印信号のあとの黄色信号が直進を許容するものとは思えないし、なにより直前まで右折の矢印信号が出ていたのならば、その後の黄色信号になっても、まだ対向車線から右折車が交差点内に入ってくる可能性があるので、直進車は絶対に2度目の黄色信号が点いても、交差点内に進入しないこと。
違反云々は別にしても、事故のリスクが高まる行為なので、右折の矢印信号直後の黄色信号で、直進車が交差点内に進入するのは、絶対にやめるようにしよう。