クルママニアのヤバさは「カタログ」の使い方にも表れる! 一般人との違いを考えたら衝撃だった (2/2ページ)

一般の人は値段やサイズなど数字面を気にする?

●一般の人編

○価格表

 何といっても外せないのが「価格表」。カタログ本体に記載されているクルマと別紙になっているものとで分けられますが、これは誰もが把握している項目といえます。しかし、お金持ちによっては価格表には目もくれず「イチバン高いグレードで全部付きね」といったパワーワードを発します。

○ボディカラー

 とくに新車を購入する場合、在庫車でもない限りはボディカラーを選ぶことになります。必然的に選んだボディカラー名を覚えるわけですが、そのうち正式名称を忘れ、「パールホワイト」といったざっくりな表現になることも少なくありません。

○オプション

 カーナビやフロアマット、ETC、メーカー/ディーラーオプションなど、自分の愛車になるクルマのオプションだけに、グレードは真剣に選ぶことになります。オプションが豊富なモデルだと、目移りして大変です。

○燃費

 原油価格高騰により、ガソリンの店頭価格も目まいがするほど。当然、これから手に入れようとしているクルマの燃費チェックは欠かせません。しかし「カタログ数値」と実燃費が異なることをきちんとセールス側が説明しないと、このご時世、えらいことになりかねません。

○ボディサイズ

 自宅や月極の駐車場にきちんと収まるか。いま、所有しているクルマと比較して大きさはどれくらい変わるのか? ボディサイズは誰もがチェックする項目のひとつです。数センチ違うだけ使い勝手が変わることもあるだけに、とても大事なポイントです。

■マニアと一般の人ではカタログも扱われ方もまったく異なる

 数あるライバル車のなかで、自分たちが手塩にかけて開発したクルマを選んで欲しい……。メーカーやモデル、属するカテゴリー、想定されるメインユーザーに対して、いかに魅力的な商品(クルマ)としてアピールできるか?

 製作スタッフが何度も何度も議論と会議を繰り返し、もはや発狂寸前(?)になりながら、ようやく完成し、世に送り出したカタログ。そのおかげで、ディーラーの商談の場や、自宅で家族会議する際など、あらゆる場面で活躍します。

 一方で、熱心なカタログコレクターのコレクションに加えられ、誰の目に触れられることもなく押し入れで静かに時が経つのを待つものも。閲覧用・保存用・予備と、本気組みのコレクターともなれば最低でも2冊、少なくとも3冊は同一仕様のカタログを保有するマニアも少なくありません。

■まとめ&余談:クルマのカタログはタダじゃない?

 1冊のクルマのカタログが、その人のカーライフはもちろんのこと、ときにはその後の人生すらも変えてしまうほどの魅力と魔力を秘めています。クルマ本体ではなく、カタログの世界感に魅了され、コレクターになってしまう人がいるのも頷けます。

 それほどの強い引力を持ったものが、ディーラーに行けばタダで手に入る(一部例外ありですが)……のはあくまでもユーザーレベルでの話。基本的にディーラーは、メーカーやインポーターから、販促品として「購入」しているのです。

 高級車のカタログともなれば、作りはもちろんのこと、上質な紙が用いられることも少なくありません。当然、1冊あたりの単価も高くなります(ハードカバーの表紙だったり、手に取ってズシリと重いカタログはお金がかかっているとみて間違いありません)。単にカタログが欲しい人にホイホイ配っていたらキリがありません。自他ともに認めるカタログコレクターであれば、このあたりのことも踏まえておきたいものですね。


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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