この記事をまとめると
■自動車メーカーは積極的に環境に配慮した素材やメカニズムを導入している
■ガソリン車でも乗り方を少し変えるだけで環境に配慮したアクションを起こせる
■環境を考えた乗り方をすると燃費も良くなるメリットがある
環境に配慮してクルマに乗る方法とは?
また平均気温が上昇し、地球はもう待ったなしの危うい状況。そのため多くの自動車メーカーは電動化モデルの強化に舵を切り、どんどんガソリン車は減っていく傾向にあります。でも、わかっているけど高い買い物であるクルマをそうそうすぐには買い替えられないし、もうちょっとガソリン車に乗り続けたい気持ちもあるし……という人も多いですよね。
こうなったら、たとえ少しずつでも地球環境に貢献できることをコツコツとやってみませんか。みんなでやれば、チリツモできっと効果は出てくるはず。今回はガソリン車に乗っていてもできる、環境にいいことをピックアップしてみました。
ひとつめは、まず出発前に目的地までのルート上の渋滞情報をチェックすることです。渋滞というのは、本来ならしなくてもいいのに燃料を多く消費してしまう最悪の無駄遣い。道に迷うことも燃料の無駄遣いなので、知らない道ならナビを設定するようにしましょう。
日本自動車研究所の資料によれば、2リッターのガソリン車の場合、平均時速が70km/hのときがもっとも燃費がよく、それより高くても低くても燃費が悪化するとのこと。渋滞にはまり、平均車速が10km/hのときと、ゆっくりでも流れていて20km/hのときでは、実走行燃費が60%近く向上するというので、その差は大きいですよね。
もし高速道路を使うのであれば、たとえばNEXCO中日本のサイトなら、渋滞予報を数日前から出してくれていたり、通過するICなどを入力することで渋滞だけでなく事故や工事などの情報も知ることができるサービスがありますので、なるべくスムースに効率よく走れるように出かけたいですね。
もちろん、事前に時間がないときでも、ナビを設定すれば自動的に渋滞を避けたルートを引いてくれる機能もあるので、それを使うこともひとつの手。旅行の予定を立てるときにも、渋滞しにくい日時を移動時間として計画するといいでしょう。
ふたつめは、いらない荷物をクルマに積みっぱなしにしないこと。これも環境によいアクションです。キャンプ用品、子供の遊具、スキーキャリアなどを使わないときも積みっぱなしにして走っていませんか? クルマが重くなると、それだけ燃費も悪化しやすくなります。
100kgの荷物を積んでいるだけで、約3%も燃費が悪化するのです。また、燃費は空気抵抗にも影響を受けますので、なるべく突起物がない方が有利。スキーキャリアはもちろん、ルーフBOXも不要ならつけないほうが環境にはやさしいと言えます。
3つめは、タイヤの空気圧チェックをこまめにすること。月に1度は、車両によって推奨されている適正な空気圧に合わせましょう。というのは、タイヤの空気は何もしなくても、1カ月で約5%ほど低下してしまいます。空気圧が適正値より低下すると、市街地で約2%、郊外では約4%、燃費が悪化すると言われています。
高速道路を走る前にはチェックするという人もいますが、定期的にチェックしたいものですね。ちなみに、空気圧チェックをする際には、走行した直後だと正確に測れない場合があるので、必ず少しクールダウンしてからチェックしましょう。