「たった一粒」点かないだけでアウトってマジか! LEDテールランプの「不点灯灯火」違反に要注意 (2/2ページ)

たった一灯でも切れてると本当にアウトなの?

車検ではどういう決まりになっている?

 自動車に話を戻します。白熱電球の時代は、テールランプが片方消えたままの車両をたまに見かけましたが、LEDの場合は片側丸ごと消えているというケースはめったに見掛けなくなったものの、ランプの一部が切れて点いていないというケースを見かけるようになりました。これ、視認性的には大丈夫な気もしますが、車検上はどうなんでしょう?

 結論を言ってしまうと「アウト」です。「ひと粒くらいで大げさな!」とも思いますが、規則上は「作動(点灯)するべきものが故障(不点灯)している状態はNG」という決まりになっているので、たとえひと粒でもアウトなんです。ちなみに規則上は「不点灯灯火」と言うらしいです。

球切れはどう対処すれば良いの?

 電球タイプなら、トランクを開けて裏のカバーを外してバルブ交換という手順なので、ちょっと整備を経験している人なら簡単に復帰させられるのですが、LEDテールランプの場合はそうはいかないものがほとんどです。

 そもそも電球交換を前提に作られていないので、修理するにはテールランプのユニットごと交換するか、専門の業者さんに依頼して分解修理するしかありません。これは素人にはとうてい無理な作業です。当然修理代は数万円という結構な額になってしまいます。ちなみにこれはテールランプに留まらず、ハイマウント・ストップランプにも該当するので注意してください。

 このLEDテールランプ、年代が古いほど故障の頻度が多いようです。高年式の車種は改良を積み重ねた結果、信頼性が上がっているということでしょう。ただ、故障が多いということは、きちっと乗られていた車輌なら修理済みな場合が多いでしょう。交換の際は対策済み部品に切り替わっているかもしれませんので、一概にダメというわけではないと思います。

 いずれにしても、LEDテールランプは修理に手間と時間がかかる部品なので、車検に出す際は、少し余裕を持って事前に球切れをチェックしておくことをオススメします。


往 機人 OU AYATO

エディター/ライター/デザイナー/カメラマン

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スズキ・ジムニー(SJ30)※レストア中
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釣り/食べ呑み歩き/道の駅巡りなど
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