11年間お待たせ! ついにロータリーエンジン復活だっ! シリーズハイブリッドの「MX-30 Rotary-EV」の価格もスペックも全部みせ (2/2ページ)

見た目からロータリーエンジン搭載車とわかるところは少ない

 気になるロータリーエンジンは、まったく新たに開発されたものとなり、最高出力は53kWであることが明らかにされている。排気量830ccの1ローターで、ローター幅は76mmとRX-8の13Bレネシスよりも4mm小さく、創成半径は120mmに抑えられており、EVモデルと同じ車体フレームに搭載できて、かつ狙った出力性能を発揮できるものとなる。

 ハイブリッド燃費の公表値は15.4km/Lとなっているが、件のニューモデルは、EVとしての使い方を拡張したものと認識すべき。107kmものEV走行可能距離を実現しているのだから、日常の大半のシーンをBEVとして使うことができ、必要になった場合には、ロータリーエンジンによる発電で、安心して長距離ドライブを楽しむことができる。

 デザインについて、既存モデルとの差別化はそれほど多くはない。

 エクステリアでは、アルミホイールが専用デザインとなるほか、ロータリーと電動化の「E」をモチーフとしたデザインに、自らエネルギーを生み出すイメージのオレンジの挿し色をキーカラーとしたフェンダーバッジと、「e-SKYACTIV R-EV」のリヤバッジが配される。

 インテリアカラーは専用のナチュラルモノトーン内装のみで、リサイクルPET糸を混入したデニム調ファブリックを生地に用いるとともに、グレーのセンターアクセントとパイピングを配したシートのほか、MX-30の特徴であるインナードアトリム上端やセンターコンソールのコルクも専用となっている。

 さらに、特別仕様車の「Edition R」は、印象的なマローンルージュメタリックをあしらったツートーンカラーとなり、専用のエンボス加工ヘッドレストを備えたシートや、専用のステッチとタグとプレートを配したカーペットが標準で装備される。

 さらに、付属する専用のキーフォブは、カーブの曲率をローターに合わせたり、溝の幅をアペックスシールと同じに合わせたという、マニアにはたまらないコマネタがいくつもあるというから楽しみだ。

 車両価格は423万5000円~491万7000円で、残価設定クレジットの残価率はエンジン車と同等の設定とされる。発売は11月初旬以降となる見込みという。


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