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「旧車最高」とはいうものの……旧車の魔力にとりつかれた人を悩ませる三重苦!

「旧車最高」とはいうものの……旧車の魔力にとりつかれた人を悩ませる三重苦!

この記事をまとめると

■自動車重量税は登録から13年及び18年が経過した車両に対して増税が行われる

■旧車はパーツが出ないことも多く故障率も高いので手間がかかることが多い

■電子制御などが多いいまのクルマにはない独特な雰囲気が旧車が人気な理由のひとつだ

旧車を維持する上でのデメリットとは

 現行モデルとは明らかに異なるスタイルや乗り味、サウンドなどが魅力の旧車。しかし、旧車を維持していくには非常に多くのデメリットが存在している。そこで今回は、プライベートで1970年代にデビューしたモデルや1990年代のネオクラシック車を所有する筆者が、じつのところをお伝えしたい。

税金類が高い

 ナンバーが付けられた車両に対して課税される自動車税種別割だが、登録から13年が経過した車両に対しては、グリーン化税制の名の下に概ね15%増しの重課となってしまう(ハイブリッド車など一部車両を除く)。

 また、車検時に支払うこととなる自動車重量税も登録から13年及び18年が経過した車両については金額が高くなってしまうので、必然的に維持費がアップしてしまう要因となっている。

故障のリスクが高い

 旧車と呼ばれる車種は当然ながら製造から年数が多く経過しているため、どんなに走行距離が少ない車両であっても、さまざまな部分の経年劣化は避けることができない。

 そうなれば高年式の車両よりも故障のリスクが高まることは間違いなく、Aを直したら次はBが壊れる……というような連鎖的な故障が発生することも珍しくないのだ。

 また、近年の夏は旧車が新車として販売されていた時代よりも確実に気温が上昇しているため、冷却系などのキャパシティが足りなくなるケースや、エアコンやクーラーが備わっている車両であっても冷却性能が追いつかず、暑くて乗っていられないという状態になることも少なくない。

部品の入手が難しい

 旧車を維持していく上で最大の問題といっても過言ではないのが、部品の供給問題だ。前述したように故障のリスクも高い旧車ではあるが、故障が発生したとしてもそのダメになった部品の新品が供給されないということもよくあることなのだ。

 新車としての販売が終了したあとも、数年間は補修部品の供給はなされているが、さらに年数が経過するにつれて、段階的に部品の供給はストップしていく。すべての部品が一気に供給されなくなるわけではなく、車両を走らせるために重要な部品などは比較的長く供給されることが多いが、それも年数が経過すれば徐々に供給されなくなってしまうのだ。

 これは生産が終了したモデルについては、現存台数は減っていく一方で、いつ需要があるかわからない部品をずっと保管しておくのは、場所的にも経理的にも合理的とは言えないので、やむを得ない部分となる。

 もちろん、生産終了後も高い人気を誇るモデルについては部品の注文も継続的に入るため、長く供給がなされることもあったり、なかには供給がストップしたものを再生産する動きもあったりするのだが、そこまで人気のないマイナー車や不人気車については部品がなくて修理ができないということも珍しくない。

 そうなると、ネットオークションなどで中古部品やデッドストック品を入手するか、部品取り車を1台用意しなければならないなど、非常にハードルが上がってしまうのである。

 とはいえ、それでもなお、現在のクルマでは味わうことができない雰囲気や走り味を楽しむことができるのが旧車であり、そういったデメリットがあっても、なお多くのユーザーを魅了しているというのも間違いなく事実である。

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