モータースポーツで活躍するクルマのベース車もある
3台目は、どこまででも運転していきたくなってしまう、ハンドリングの良さが際立っているマツダのMAZDA2。パワートレインは1.5リッターのガソリンとディーゼルがラインアップしていますが、レンタカーのほとんどはガソリンモデルで、もしかするとMAZDA2と名前が変わる前の、マイナーチェンジ前のデミオがくるかもしれませんが、それでも走りの楽しさは変わりません。
マツダは全車で運転ポジションの最適化を突き詰めており、座ってまず感じるのが自然にスッと背筋が伸び、両足をまっすぐ伸ばしたところにペダルがあるという、身体が正常な状態で座れるシートポジションです。
そして、コーナリング中などに乗員の姿勢が乱れることのないよう、クルマ側が不快な揺れなどの挙動を制御してくれる、Gベクタリングコントロールプラスという機能が付いているので、まるで運転が上手くなったような気持ちよさ。普段は乗り物酔いをしやすいという人も、きっと快適にドライブできるのではないでしょうか。
4台目は、コンパクトカークラス随一の広い室内空間と、大容量ラゲッジを持ちながら、走りも爽快なホンダ・フィット。
まず運転席に座った瞬間に感じるのが、びっくりするほどのパノラマ視界です。フロントガラス両端のピラーを極限まで細くしつつ、安全性に必要な強度は保っているので、ドライバーにとっては交差点を曲がる際などに左右の安全確認がしやすく、ヒヤリとすることが少なくなるのは大きなリラックスにつながります。同乗者は周囲の景色がよく見えて、旅先の絶景をしっかり胸に焼き付けることができるはず。
ホンダらしい軽快でパワフルなガソリンモデルは、もし先代モデルがきても変わらないのでご安心を。高速走行の安定感が高いのも嬉しいところです。
5台目は、ラリーにも参戦しているベースモデルとして走りのよさに定評のある、トヨタ・ヤリス。躍動感のあるアグレッシブなデザインからも、すでに走りへの予感で満たされてくる感覚です。レンタカーに多いのは、いちばんリーズナブルな1リッターのガソリンモデルなのですが、これが余計な装備が付いていないシンプルさが功を奏しているのか、発進加速から感じる気持ちの良い軽やかさに、思い通りのハンドリングが楽しくて仕方なくなってきます。
※写真は1.5リッターモデル
これはコンパクトカー向けTNGAプラットフォーム「GA-B」を採用し、従来比でねじり剛性が30%アップしたことなどによる、基本性能の良さがベースとなっているもの。市街地でのキビキビとした走りはもちろん、山道や首都高などで見せる水すましのような身のこなしも、自分と一体になるようなカタマリ感があって爽快に走れることでしょう。
ということで、費用は最小限に、ドライブの楽しさは最大限に引き出してくれる、走りのいいコンパクトクラスのレンタカーたち。最近では車種指定での申し込みではなく、「どれがくるかわからない」けど価格が安いというレンタカープランも増えていますが、ぜひこれらのモデルが当たるように願いつつ、旅を楽しんでくださいね。