この記事をまとめると
■車内でのスマホ充電をスピードアップできる方法をいろいろと研究してみた
■USB type-Cポート(最大15W)が付いていれば充電をスピードアップさせる可能性は高まる
■じつはPD規格最大出力のUSB type-CとPD規格対応ケーブルによる爆速充電は多くのクルマで利用可能だ
「しまった! スマホの電池が切れそう」そんなときのために
今日はドライブ旅行に出発。が、朝、起きてスマホの充電を忘れた! なんていうときはアセる。ドライブ先では家族や仲間とバラバラに行動することもありうるわけで、とくに自然の環境下でスマホのバッテリーが尽きてしまうと(充電できなくて)深刻。取り返しのつかないことにもなりうる。
で、スマホの充電量10%、20%、30%あたりから充電するには、車内のUSBポート(あれば)にケーブルをつないで充電すればいいじゃん……、と思うはずだが、つい最近までのクルマのUSBポートはスタンダードなtype-Aポート(2.0=2.5W、3.2=4.5W)で、そこからの充電(給電)スピードは、家のAC100Vからの充電と比べ圧倒的に遅い。
実際、ボクが先日に愕然としたのは、バッテリー容量4000mAhのスマホでバッテリー残量30%の場合、「満充電まで8時間」なんていう表示が出たりした。ドライブの目的地までは約2時間。目的地に着いてからは外歩きだ。どう考えても充電量が足りず、不安になった。
しかし、スマホを充電できるUSBポート(type-Aまたはtype-C)がクルマに付いていればまだいいほうで、12Vのシガーソケットしか付いていないクルマもある(オプションでUSBポートを選択できる場合も)。スマホのバッテリー切れ対策として、多くのスマホ愛用者はモバイルバッテリーに頼ることになるはずだが、大容量だと重くて携帯には適さない。また、暑い時期に車内に置いておくのも危険なアイテムだ。
そこで、車内でのスマホ充電をスピードアップできる方法をいろいろと研究してみた。まずは、スマホを充電できるUSBポートが付いている場合、ケーブルを見直すことだ。粗悪な安物ケーブルだとアタリ・ハズレもあり、満足のいく充電スピードを得るのは難しい。上質なケーブルを使うことで、多少は充電スピードをアップさせることができるだろう。
愛車にそもそも急速充電能力に優れるUSB type-Cポート(最大15W)が付いていれば、充電をスピードアップさせる可能性は高まる(上記のとおり、type-Aは2.0で2.5W、3.2でも4.5W)。そう、安物のケーブルを諦め、PD(パワーデリバリー)規格の上質なケーブルを使うことである。
が、USB type-CポートとPD規格対応のケーブルを使っても、現在の最速充電スピードにはならない。USB type-Cは最大15Wだが、USB type-Cの最上位となる、ノートPCの充電まで可能なUSB type-C PD(パワーデリバリー)を使えば、最大240W(最新のUSB PD EPR対応の場合)の電力が供給できるようになる(理論値でそれが可能なクルマはいまのところない)。
つまり、現実的なPD規格最大出力20~65WのUSB type-Cと、PD規格に対応したケーブルの組み合わせが、”最速充電の道”ということになる。