オフローダーを選ぶならスペックにもこだわりたい
ではこの分野で最強の1台は何か。スズキ・ジムニーであることは多くの人が予想できるだろう。実際の数字はAA=41度、LBOA=28度、DA=51度で、前後とも40度を超えるのは驚異的だ。登録車のジムニーシエラはバンパーが長いのでAA=36度、DA=50度となるが、すごい数字であることは変わらない。
ちなみにインドで発表されたジムニー5ドアは、ホイールベースが伸びたのでLBOAは24度になり、リヤも少し伸びているようでDAは47度になっている。
オフローダーの元祖であるジープ・ラングラーについても紹介しておくと、AA=44度、LBOA=22.6度、DA=37度で、フロントオーバーハングの短さが際立つ。ランドローバー・ディフェンダー110は38・28・40度で、床下の余裕があるようだ。
ランクルファミリーは、ランドクルーザー300が32・25・26度、現行プラドは31・22・28度で、ボディサイズを考えれば300は優秀だ。250は資料によれば31・23・23度で、300と同じプラットフォームを使うが、数字は異なる。
いまやSUVはデザインやライフスタイルで選ばれる車種であり、多くのモデルはオフロードを真剣に走ることは想定していない。ただ、クロスカントリー性能をウリにするモデルについては、こうしたスペックにもこだわりを持ち続けてほしいものだ。