猛暑の影響でカーバッテリーのトラブル続出! 昨年の1.5倍も売れていた! 価格も高騰しているバッテリーの「寿命を縮める」乗り方と対策とは (2/2ページ)

いまどきのメンテフリーバッテリーは使い方の工夫で寿命も長持ち

 そこでバッテリーを長持ちさせる方法を紹介しよう。

 最近のバッテリーはMFタイプが増えていて、MFとはメンテナンスフリーの略となる。以前は半透明で中に入っているバッテリー液の量を確認して足りなければ補充液を足して規定量にするのがメンテナンスの一貫だった。それが現在は確認不要で、内部の構造によってバッテリー液も減らないようになっている。

 そうなると確認できるのは、まず端子の汚れや緩み。そして上部に付いている充電状態がわかるインジケーターをのぞくぐらい。のぞくことも当然大切で、普通に走っているにもかかわらず充電不良のままというのは、バッテリーの寿命もしくはオルタネーター(発電機)のトラブルなどが考えられる。

 いずれにしても放置すると高くつくし、路上ストップとなる可能性もあるので注意が必要だ。

 日常的なメンテナンスとなるとこの程度だが、そのかわりに重要となるのが乗り方だ。従来からのいわゆる鉛バッテリーは化学反応を利用したもので、エンジンをかけるとすぐに性能が十分に発揮されるものではなくて、10分ほどの時間が必要になる。つまり、ちょい乗りで走ったと思ったら、すぐにエンジンを停止してしまうのはバッテリーにとってとても不得意なことで、寿命も縮まってしまう。

 また、電装品を大量に後付けするのもかなりストレスがかかる。通常はエンジンがかかってしまえばオルタネーターが発電する電気で賄えるのだが、昨今は電装品が増えているだけでなく、アイドリングストップもあってバッテリーに溜めた電気を使用する率は増えている。

 もちろん電装品を付けてはいけないとは言わないが、ある程度はバッテリーを初めとした電装系への負担増につながることを意識したほうがいいだろう。

 最後にアイテム追加でバッテリーの寿命を延ばす方法があって、それがサルフェーション防止装置の装着。サルフェーションとはバッテリー内部に汚れが溜まること。電気的な振動を送って汚れがつかないようにするアイテムが売られているので装着すると寿命を延ばすことができるので気になる人は使ってみるのもいいだろう。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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