納車時期に懸念があったらあらかじめ交渉しておくべし
納期が早まっているとはいえ、9月に契約するとすれば多くのモデルではすでに納車予定は越年してしまう。ただし、年末に増産モードなどに入ることにより、納期が短縮される傾向も目立っており、思ってもいないなかで年落ちに巻きこまれることもある。
筆者もじつはいまの愛車の納車では悩ましい問題にぶつかった。当初は2023年3月あたりに注文車種のラインオフ、つまり出荷目途がつく予定だったのだが、それが早まり2022年12月下旬にラインオフになるとの連絡がきた。しかし、いまどきは新車を運ぶ陸送段階でも時間を要するので、生産工場から地元まで配送されるのは、年内に間に合わない可能性が高いといわれた。
はっきりとは言われなかったが、「年内に登録だけさせてくれ」といったオーラを感じたので、筆者は「それなら新規登録は2023年1月以降にして欲しい」と頼んで、1月末に新規登録してもらった。日ごろ、そして長いこと世話になっているセールススタッフだが、やはり2022年式なのに納車は2023年というのは納得できなかった。
これはもう各個人の肌感覚での判断しかない。需給状況が安定していないので、確かなタイミングを知るのは難しい。まずは商談段階で「登録だけ年内というのはやめて欲しい」と必ず告げること。そうすればセールススタッフも無用のトラブルになることを避けるためにも、越年登録、越年納車という方向に持っていくはずだ。
それこそ1~2カ月で確実に納車できる車種以外は、いまどきは物価高もあってそうそう目立った値引き拡大も期待できないので、けっして「とらぬなんとか……」にはならないようにしてもらいたい。