この記事をまとめると
■フェアレディZ NISMOのように、スポーツカーでもATだけというモデルが増えた
■スポーツモデルの場合、ATしかないモデルには「MT」を望む声が多く寄せられている
■近年のハイパワーなクルマにMTを搭載すると一般人には危険という背景もあるという
MTがあってほしかった惜しいモデルたちをピックアップ!
絶滅危惧種と言われて久しいMT車ですが、走りにこだわるモデルだけは最後までMTを突き詰めるものだと、そうであってほしいと熱望していた人も多いのではないでしょうか。
とくに、世界に名だたるハイパフォーマンスモデルならば、自分で操る歓びが全身で享受できるMTで乗りたい、と思うのも当然です。それなのに、先日発表されたフェアレディZのハイパフォーマンスモデル、フェアレディZ NISMOにはMTモデルはナシ。続いてスカイラインにもNISMOが登場しましたが、そちらにもMTはナシというアナウンス。
じつは我が家はフェアレディZの納車待ちをして1年半が経過しようとしており、どうせ待つなら注文する権利がもらえたNISMOに鞍替えしようか、と検討していたのですが、MTがないと知りガッカリ。どうしてもMTで乗りたいという想いを捨てきれず、NISMOはあきらめることになったのでした。
そんな、「MTがあったら欲しいのに!」というモデルはほかにもたくさんありますよね。
たとえば、走りが元気なホンダ・フィットのスポーツモデル、フィットRS。4代目となって消滅してしまったと思ったら、マイナーチェンジのタイミングで復活! e:HEVは、なんと耐久レースに参戦しながら新時代のフィットの走りの良さを突き詰め、試行錯誤を繰り返しながら得たノウハウを市販車にフィードバックした自信作となっていました。
でも、ガソリンモデルにもe:HEVモデルにもMTの設定がなく、ちょっとガッカリした人もいた模様。もちろん、試乗してみると最高にエキサイティングで新時代のRSにふさわしいモデルとなっているのですが、ガソリンモデルだけでも、もしMTがあったらどんな走りを楽しむことができるのか、体験してみたい気がします。
続いて、AWDでスポーティな走りを体感させてくれるモデルといえば、スバルの熱い情熱が注がれたWRX S4。2.4リッターの水平対向直噴ターボエンジンを搭載し、低回転域から発揮されるフラットかつモリモリとしたトルク特性によって、ゾクゾクするような走りを得ることができます。
そこには、2ペダルのスポーツドライビングを極めるために新開発された、スバルパフォーマンストランスミッションがひと役買っていることは間違いなく、まるで熟練のドライバーが操作するMTのような変速感覚が、誰でも簡単に体験できるというのもポイント。
なんにもしていなくても、ブレーキング時にはブリッピングを駆使してキレのあるシフトダウンを見せてくれるので気持ちよく走れるのですが、やはりSTIグレードだけでもいいから、MTモデルがあればいいのになと思う人もいるようです。