安全に関する最新機能が満載
エクステリアでは、BEVならではのグリルレスな見た目も特徴的だが、なんといってもそれを囲む「トールハンマーヘッドライト」と呼ばれる新しいヘッドライトがユニークだ。また、滑らかかつ直線的なボディラインは、シンプルで飽きの来ないデザインとなっている。
ホイールベースは長めで、小さいボディでありながらもキャビンは見た目以上に広い空間となっており、ゆったりと過ごすことができる。
そして、気になるのは航続距離だろう。EX30は「小さい」「30%部材が少ない」といった、ミニマムな要素ばかりを押し出しているので、「あまり距離が走れないのではないか?」という感想もあった。
しかし、その点に関しては心配無用だ。このEX30のバッテリー容量は69kwh。1充電あたりの航続距離は、最大480km(欧州参考値)。これは、例えると東京から京都を無充電で行ける距離となっている。最大充電電力量は153kWhとなっており、仮にこのスペックで充電すると、26分強で、10%から80%まで充電が可能という性能を有している。
近所の買い物はもちろん、小旅行程度なら無充電でもまったく問題ないのだ。なお、加速力もBEVならではで、0-100km/hはなんと3.6秒というスポーツカー顔負けの俊足っぷり。
安全面でもボルボらしい心強い装備がいくつか新規導入されている。
例えば、自転車や電動キックボードなどの直前でドアを開けようとすると音と視覚で警告を行う「ドア・オープニング・アラート」を新たに搭載している点。他にも、ボルボ独自のアルゴリズムで作動する特別なセンサーが1秒間に約13回、ドライバーの目や顔の動きを検知し、注意散漫や眠気などを警告する「DAC(ドライバー・アラート・コントロール)」、前方を他の車が不意に横切った際、自動ブレーキで車を停止させ、衝突の回避や軽減をサポートする新たな機能が加わった「インターセクション・サポート」などもこのEX30に備わっている。
※写真は欧州仕様車
なお、今回はこのEX30の導入を記念してお得なサブスクリプションサービスもスタートする。
このサービスは、クルマを「所有」せず「利用」したいというユーザーへ向けたもので、月額9万5000円(消費税込み)で利用できるといったもの。準備台数は300台となっており、第1弾は2023年10月2日、第2弾は2023年10月16日より、特設オンラインサイトにて募集を行う。対象となるボディカラーは、第1弾がモスイエロー(100台)、第2弾がクラウドブルー(200台)の2色だ。
ボルボのサブスクリプションサービスの特徴は、申込金や頭金不要で、この金額に任意保険や諸費用が含まれる点。契約期間は最長で24カ月、利用者の都合に合わせ3カ月前の申し出でペナルティ無しで解約できるなど、透明性と利便性が高いのが魅力的だ。納車は、2023年内より順次開始としている。
もちろん、サブスクリプションサービス以外に”購入”という選択もできる。価格は559万円だ。この価格、「なんだ、小さいくせに安くないじゃないか」と思うかもしれないが、忘れちゃいけないのが、このEX30はBEV。自治体などによって金額は異なるが、国からの補助金なども出るのだ。つまり、この金額より数十万円以上安く買えるので、国産ミッドレンジSUVとそう大きな差がない金額で、ボルボの最新BEVが買えてしまうのだ。
日本にジャストサイズでプレミアム感満載、そして環境にも優しいといいことづくめな最新BEVとなっているので、新車検討中の人はもちろん、電気自動車デビューをしたい人も検討してみてはいかがだろうか。