この記事をまとめると
■世界的なインフレや円安により日本に輸入する際の原油価格が上昇している
■原油価格の影響をダイレクトに受ける油脂類はとっくに値上げされていた
■エンジンオイルは今秋にも値上げの動きがあるので交換するなら早めの作業がおすすめだ
インフレと円安のダブルパンチで石油関連商品が大ピンチ
ガソリンや軽油の価格が上がっている。もはやハイオクでは200円/Lという表記を見ることは珍しくなくなり、レギュラーガソリンの全国平均価格は181.9円/L、軽油は161.4円/L(資源エネルギー庁発表値)となっている。
世界的なインフレ、円安の為替などさまざまな状況により、日本に輸入する際の原油価格が上昇していることが、このような燃料費アップにつながっている。複合的な要因のため、ひとつの解決策があるわけではないのがもどかしい。
もっとも、ガソリンについていえば、これまで政府が元売り各社に補助金を出し続けるほか、いわゆるガソリン税が暫定税率で2倍になっているので、それを本則に戻すことでリーズナブルな価格にするといった対策も可能だ。
一方、同じ石油製品であってもエンジンオイルはどうだろうか。こちらは、そもそも補助金はなく、ガソリン税のような課税もされていない。原油価格の影響をダイレクトに受ける製品といえる。
結論からいえば、とっくにエンジンオイルの価格は上昇している。自動車ディーラーや用品店などの小売りにおいて、オイル交換の料金は2023年に入ったころから価格改定の動きがあり、おおよそ1~2割ほど高くなっている。