なんだかこのベントレー小ちゃくない? 名車「ブロワー」が85%サイズにスケールダウンして「ブロワージュニア」となって蘇る (2/2ページ)

最初の99台はモデルとなったブロワー2号車を完コピ!?

 オリジナルモデルではスーパーチャージャーとなっていた車両前部の役割も変わっており、ブロワージュニアでは充電ポートが収納され、車載チャージャーをタイプ1またはタイプ2のソケットに接続できるようになっている。その周囲はベントレーの象徴であるメッシュグリルが取り囲み、ラジエターハウジングはニッケルメッキ仕上げとなっており、ベントレーの名車ならでは雰囲気を醸しだす。

 ダッシュボードにはエンジンターンドアルミニウムが使用され、一見するとオリジナルモデルを縮小したレプリカのようであるが、フューエルプレッシャーポンプはドライブモードセレクターに変わっており、コンフォートモード(2kW)、ベントレーモード(8kW)、最大15kW(20馬力)を発揮するスポーツモードの選択が可能だ。

 前進、ニュートラル、後退を操作するレバーのデザインと操作感は、オリジナルのブロワーに搭載されていたイグニッションアドバンスコントロールレバーとそっくりであり、ヘッドライトやウインカーなどの各種スイッチの形状や材質も2号車のマグネトスイッチを模してデザインされた。さらに、バッテリー充電計は2号車の電流計を思わせる。キャビンの雰囲気を決定づけるデュアルディスプレイは、ガーミン衛生ナビゲーション画面およびバックカメラとして機能する。

 ブロワージュニアの1台目から99台目までは「ファーストエディションモデル」として製作され、「1 of 99」と番号が刻まれたプレートと、ボンネット、ドアシルプレート、ダッシュボードにファーストエディションのバッジが与えられる。なお、すべてのファーストエディションはモデルは、ボディ、シャシー、ホイールが「Blower Green」で仕上げられ、オリジナルモデルと同じくボディの両側にユニオンフラッグが手描きされる。さらにシートとインテリアは、マリナーが手がけるコンティニュエーションシリーズで使用されているレザー「Dark Green Lustrana」で彩られ、サイドパネルとラジエターには当時のレーシングナンバーが刻まれる。

 ベントレーは、コンティニュエーションシリーズと題して今回のブロワージュニアのオリジナルモデルとなった2号車を新車として復刻販売するが、その台数はわずか12台。今回のブロワージュニアは99台以上が製造される予定のようだから、コンティニュエーションシリーズには手が届かなかった人は、ブロワージュニアを狙ってみてはいかがだろうか。


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