最新装備や意欲的な機能がEVには満載!
3台目は、同じく開放的な気分で走れるEVとして唯一無二の存在が、イタリアからやってきたフィアットの500e open(チンクェチェント・イー・オープン)。その名のとおり、ガソリンモデルで長い歴史を持つフィアット500が、どこから見てもわかるデザインでEVに生まれ変わったのが500eで、そのオープントップモデルが500e openです。
電動のルーフトップは、リヤウインドウが残るキャンバストップの状態と、フルオープンの状態との2段階で開けることができ、そのときの気分や天候などで変えられるようになっています。また、モーター走行で通常の「NORMAL」に加えて「RANGE」「SHERPA(シェルパ)」が選べるのですが、このネーミングも個性的ですね。ガソリンモデルの500を運転して、ちょっとギクシャクした加速になったことがある人は、この500e/500e openならスーッとなめらかで軽快な走りが一発でできること間違いなし。
そして、RANGEやSHARPAでは回生が強く、アクセルのみでの加速・減速・停止まで可能なので、メリハリの効いた走りも可能です。
4台目は、トヨタとスバルが共同開発したEVで、スバルから発売されたソルテラ。都会的な外観のトヨタ bZ4Xに対して、ソルテラはオフローダー色を強く出しているのも個性のひとつですが、それだけではないのです。
まず走りの違いとして、ショックアブソーバーの伸び縮みに関するセッティングを変えて、ギャップを乗り越える際の振動を吸収するようにしています。また、ソルテラだけの装備となる「シフトパドル」は、回生ブレーキの効き具合をパドルによって調整できるというもの。
回生が強くなるマイナス側だけでなく、回生が弱まるプラス側にも操作でき、さらに「ノーマル」「エコ」「スポーツ」のドライブモードの切り替えや、アクセルペダルを戻すと積極的に回生して減速力を強くしてくれる「Sペダル」もあり、シフトパドルと組み合わせてさまざまな減速力が使えるのがユニークです。
5台目は、韓国からやってきた新世代のEV、ヒョンデ IONIQ5です。宇宙船を彷彿とさせるような、いかにも未来のクルマという雰囲気のデザインからしてかなり個性的なのですが、夜になると驚きの姿に。
なんと、画像の最小単位であるデジタルピクセルに、ヒョンデならではのアナログな感性を融合した「パラメトリックピクセル」という精緻なライティングがボディのあちこちに輝き、とてもキレイなのです。
さらに、インテリアにも驚く工夫が。生活と移動の境界をなくす、というテーマのとおり、運転席と助手席がフルフラットになり、レッグレストまで備わっていて、頭上にはルーフ全面に大きなガラスルーフ「ビジョンルーフ」が空を映します。まるで、リビングにいながら寝転がって空を眺められるような心地よさ。
移動中に充電する時間が、いつでもどこでもリラックスタイムになるなんて、ステキですよね。
ということで、いろんな個性が炸裂しているEVの世界。これからもっともっと、ガソリン車では考えられなかったような、さまざまなアイデアが実現されていくのだと思います。