やるな三菱! ダイナミックシールドだけど「別モノ感」を見事演出したトライトンの外観を「デザインの専門家」が分析 (2/2ページ)

力強いデザインはピックアップトラックに相応しい仕立て

三菱車らしさの幅をもっと広げたい

 さて、新型の特徴はもちろん顔だけではありません。サイド面では「勇猛果敢」らしく前後フェンダーの深いブリスター調ラインが目に飛び込んで来ます。とくに、ダブルキャブではリヤドアまでラインが引かれる徹底ぶり。さらに、立体的なフロントに準じ、ドアだけでなく荷台に至るまで張りのある面で構成されています。

 リヤビューでは、トラックとしては珍しくサイドまで回り込んだ大型のランプが見所です。もともと先代までも乗用車っぽい大きめのランプが特徴でしたが、T字形のグラフィックを用いた新型は、よりモダンで安定感のある表情になっています。

 以上、今回は新型トライントンのエクステリアデザインをチェックしてみましたが、クリーンヒットとなったデリカミニも含めて、三菱はダイナミックシールドの勘所をつかんだように思えます。

 かつて、同社はいわゆる「ブーレイ顔」や「ジェットファイターグリル」など特徴的な「顔」を打ち出してきましたが、いずれも幅広い展開が難しく、どのタイプの車種もいわば強制的に同じ顔としてきました。そこには少なからず無理があったと言えます。

 ダイナミックシールドも当初は同様の危惧がありましたが、デリカミニやこのトライトン、そして8月に入って公開された新型コンパクトSUVのエクスフォースを見ても、今後はより柔軟で個性的なデザイン展開が期待できそうな気配です。


すぎもと たかよし SUGIMOTO TAKAYOSHI

サラリーマン自動車ライター

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いすゞFFジェミニ4ドア・イルムシャー(1986年式)
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オヤジバンド(ドラムやってます)/音楽鑑賞(ジャズ・フュージョンなど) /カフェ巡り/ドライブ
好きな有名人
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