開けても閉じてもエレガントなフォルムを提供するソフトトップ 魅力的なドライビングエクスペリエンスとしてのハイライトは、8層の遮音材を採用したファブリック製ルーフキャノピーによるところが大きい。2段階の折りたたみプロセスによって折りたたまれたルーフの高さをクラス最小の260mmにとどめたKフォールドは、優れたパッケージソリューションとともに、最大限の積載スペース、迅速な操作、そして驚くべき美しさを兼ね備えたものとなっている。
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静粛性を改善してキャビンの快適性を高めたファブリック製ルーフキャノピーは、閉じることでDB12 の完璧なプロポーションを描き出す。ルーフを開けると、Kフォールドのメカニズムはトノカバーの下に収容され、優雅で美しいテールのデザインを作り出す。開閉にかかる時間は、開けるのに14秒、閉じるのに16秒しかかからず、50km/hまでの車速であれば、向かい風のなかでも使用可能だ。さらに便利でユニークな機能として、クルマから2mの範囲であればリモートキーで流布を開閉することも可能だ。
ソフトトップのカラーは4色を用意。標準はブラックで、レッドとブルーとブラック&シルバーがオプションとして設定される。このカラーパレットにより、さまざまなカスタマイズができるようになっており、ボディやインテリアカラーとともにほぼ無限の組み合わせを実現している。
ソフトトップの下に広がるインテリアだが、これもまたDB12ヴォランテでは特別なものとなっている。ドアトリムインレイと同色とされるシートバックの木製ベニヤまたはカーボンファイバーパネルが、ルーフを開けた際の見た目に贅沢な印象を与える。
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このラグジュアリーなキャビンでは、ありとあらゆるエクスペリエンスが提供される。その中核となるのが「Bowers & Wilkinsサラウンドサウンドhi-fiシステム」だ。このアストンマーティン の次世代インフォテインメントシステムは、ハードウェア、UI、UX、オーディオシステムの大手サプライヤーと共同で白紙から開発したアストンマーティン初の社内開発システム。iOSおよびAndroid向けに開発された新しいアストンマーティン・カスタマー接続アプリも提供され、パーソナルデバイス経由で通信することにより、DB12をコントロールできるほか、フィードバックを返すことも可能となっている。
この新システムは、10.25インチ・ピュアブラック・タッチスクリーン技術を使用した完全なオンライン接続機能を備えた一体型マルチスクリーンシステムで、さまざまな設定を可能としているが、ギアセレクトやドライブモード切替、エアコン操作などのよく使うコントロール手段については、いつでも手が届くよう物理スイッチが残されている。
オーディオシステムは新パートナーの「Bowers & Wilkins」との協力により、DB12と完璧にマッチした音像並びにオーディオパフォーマンスが提供される。DB12の室内容積と形状に合わせて音響学的に設計された15スピーカー・ダブルアンプリファインド1170Wサラウンドシステムは、お気に入りの音楽に没入させてくれる空間を実現している。
さらに、DB12ヴォランテでは、豪華なパーソナライゼーションサービスである「Q by アストンマーティン」の利用も可能だ。このサービスを利用すれば、Qのデザイナーと職人の手による小規模な一つの特徴的なディテールから、ビスポークな部品を用いたフルスケール設計及び生産まで、あらゆる作業を含むワンオフのパーソナルオーダーを行うことができる。
DB12ヴォランテは、2023年8月17日(木)から開催されるモントレーカーウィークにて初公開・初展示された後、2023年第3四半期に生産を開始、最初の納車は2023年第4四半期に始まる見通しだ。
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アストンマーティンの次世代オープントップモデルに注目だ。