追尾する際に赤色灯は必須!
一方で、いくら覆面パトカーでも、赤色灯を点けずに法定速度を超えて追尾するのは違法になる。
また、速度超過車両を取り締まるとき以外は、たとえ赤色灯を点け、サイレンを鳴らしていたとしても、一般道路で80km/h、高速道路で100km/h以上の速度で走行すれば、覆面パトカーでも白黒のパトカーでも、速度違反を犯したことになってしまう。
実際、赤色灯を点け、サイレンを鳴らしていながら、100km/hを超える速度で高速道路を単独で走り、オービスを光らせて運転していた警察官が免停になった例はいくつかある。
なお、覆面パトカーが赤色灯も点けず、サイレンも鳴らさずに、速度超過車両を捕まえた場合、その追尾方法の違法性を証明できたとしても、その取り締まりが無効になることはないので要注意。
「パトカーが赤色警光灯をつけずに最高速度を超過して速度違反車両を追尾した場合においても、警察官に速度違反の罪の成立することがあるのは格別、追尾によつて得られた速度測定結果を内容とする証拠の証拠能力の否定に結びつくような性質の違法はない(1988年、最高裁の判例)」
パトカー側の速度違反を立証できても、自分が制限速度を超過していた事実は変わらず、無罪を勝ち取ることはできないので、いかなるときも覆面パトカーに追尾されることがないよう、安全速度を守るようにしよう。