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正規モノに対して何か「ヤバい感」のある「並行輸入車」! いまどきは「問題なし」な選択だった!! (1/2ページ)

正規モノに対して何か「ヤバい感」のある「並行輸入車」! いまどきは「問題なし」な選択だった!!

この記事をまとめると

■バブル期に輸入車を安く購入する手段のひとつだった「並行輸入」

■昔は現地のディーラーから買いつけていたため、正規輸入よりも安価に購入できた

■昔と違い最近では車両のクオリティも高くなっており新車保証が付くケースも多い

「並行輸入車」はどうして一世を風靡した?

 これだけ円安が進むと、日本の国力衰退を実感せずにはいられません。ガソリンの値上がりが続くだけでなく、海外から買い求めていたクルマの消耗パーツなども倍額になったりして、クルマ好きにとっていいことは何ひとつとしてないのです。円高だった頃やバブル絶頂(金利も安かった)だった頃に戻りたいのは、決して筆者だけではないでしょう。

 ところで、この円安が悪影響を及ぼす商売といえば、並行輸入業者こそトップランナーではないでしょうか。その昔も、急激な円安やバブルの崩壊によって倒産、閉業した業者の多いこと。とはいえ、現在でも並行輸入車を扱う業者は確実に存在しています。果たして、どんなニーズやメリット、あるいはデメリットがあるのでしょうか。

※写真はイメージ

 そもそも並行輸入車のメリットといえば、正規ディストリビューター(ディーラー)が扱っていないクルマやグレードが手に入ることや、新型車が国内に正規導入されるはるか以前にゲットできるなど、クルマ好きなら興味を惹かれるポイントが少なくありません。この点は正規ディストリビューターをかばうわけでもありませんが、本国と輸入台数やグレードに関する取り決めをはじめ、日本の道を走るための最適化(ローカライゼーション)など国内導入への道は時間とコストがかかっているのです。

 一方、並行輸入業者の場合は、本国の製造メーカーと直接やり取りをすることはなく、たいていは現地の販売ディーラーからクルマを買い付けてくるケースがほとんどでしょう。で、現地のディーラーも大手チェーンとかメーカー直結なんてお店がほとんど。つまりはメーカーに顔が利く=発売直後でも相当なタマ数が用意できるということ。

 このなかから、日本の業者がいくつかタマをわけてもらうのですが、バブルの頃は「手あたり次第」に輸入した結果、「メルセデスベンツのSクラスなのにレザーシートじゃない」とか「サンルーフがないどころか、手動のウィンドウだった」なんてことも多々ありました。日本と現地で顧客の好みが違うためにおこるケースで、そうしたレスオプション的なタマはとくに安価で売られたりしていました。

 こうした並行モノに手を出すのは「安価で新車に乗りたい」ユーザーと思われがちですが、そうとも言い切れないのが面白いところ。いまでは減ったはずですが、反社会勢力に属する方々などは自身で並行のクルマ屋を経営していたり、いわゆる「兄弟分」が経営していたりすると、「渡世の掟」とかなんとか言っちゃって、決してヤナセには近づかなかったりするのです。

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