三菱トライトン復活で盛り上がるトラックファン! この勢いで導入希望の日本のピックアップ3選 (2/2ページ)

導入と普及に立ちはだかる「1ナンバー」

 では、他の日系メーカーがタイやオーストラリアといった右ハンドル圏でラインアップしている、日本に持ってこれそうなピックアップトラックはあるのだろうか。

 日本のファンに受け入れられそうな有力候補がマツダBT-50だろう。魂動デザインをまとった非常にスタイリッシュなピックアップトラックだ。

 オーストラリア仕様のトップグレードには最高出力140kW、最大トルク450Nmの3リッターディーゼルを搭載。ボディサイズは全長5470mm・全幅1870mm・全高1790mmとなっている。

 ただし、マツダBT-50はいすゞからOEM供給を受けているモデルのため、わざわざ日本市場に導入するとは思えない。

 そして、いすゞが生産している1tピックアップトラックが「D-MAX」だ。タイ仕様では1.9リッターディーゼル(最高出力120kW、最大トルク360Nm)を搭載するもので、メッキを大胆に使ったグリルの押し出し感も強く、乗用ライクに仕上がっている。

 D-MAXは折に触れていすゞが日本で展示していることもあり、そのたびに日本導入がウワサされるが、いすゞの一般ユーザー向けディーラー網を再構築することは非現実的で、メーカーとしての日本正規導入は期待薄といえるだろう。

 日本における1tピックアップトラックは、1ナンバー車(貨物車)となってしまう。車検は毎年になってしまうし、高速道路の通行料金も中型車となってしまうため少々お高い。こうした理由もあって日本でのピックアップトラック市場はマニア層向けの域を出ていないのが現状だ。

 逆にいえば、このあたりが整備され、小型商用車のプライベートユースがしやすい環境になれば、日本でもピックアップトラック市場が盛り上がるかもしれない。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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