これは日本にも導入してほしい! 三菱がアセアン地域に特化したコンパクトSUV「エクスフォース」を発表 (2/2ページ)

インテリアやメカニズムも徹底的にこだわり抜いている

 インストルメントパネルでは、水平基調の「HORIZONTAL AXIS(ホリゾンタル・アクシス)」コンセプトを採用し、前方の視認性を高めるとともに、悪路走行時の車体姿勢の変化をつかみやすくしている。そして、車内各部のパーツを開放感あるデザインになるよう設計し、車内も広々とした印象を与えるとのこと。

 そのほか、インストルメントパネルのパッド素材には、三菱車で初めてメランジ生地を採用し、ドアトリムまで連続させることによって、包まれ感を演出。モダンで洗練された印象を与えながら、汚れにも強い実用性の高い生地となっているので、自宅のリビングルームのように落ち着いて過ごすことができる快適な空間となっているとのこと。また、12.3インチのスマートフォン連携ディスプレイオーディオとデジタルドライバーディスプレイを一体化させた大型のモノリス形状のパネルを採用することによって先進感も併せ持つ。

 そして、このドライバーディスプレイ内には、往年の『パジェロ』で使われていた3連メーターをオマージュしたマルチメーター表示(高度や前後左右傾斜、方角など)の情報を組み合わせて表示することができるほか、面白い機能として、ダカールラリー2連覇の経験をもつ増岡浩監修による、三菱自動車初となるドライビングスコア機能など、多彩なコンテンツを備えている点も見逃せない。

 そのほか、ヤマハ株式会社と共同開発した新開発のオーディオシステム「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」を初搭載。すべての座席で音楽を楽しめる8スピーカー構成とし、両サイドのAピラーにフロントツイーター、フロントドアにウーファー、リヤドアにはウーファーの同軸上にツイーターをレイアウトしたコアキシャル2-wayスピーカーを配置しているのが特徴。また、ライブリー(初期設定)、シグネチャー、パワフル、リラクシングの4つのサウンドタイプも用意される。

 シートまわりは、クラストップレベルの座席空間を確保しており快適性を高めている。さらに、座席においてはサポート性とゆったり感を両立させることで、レーンチェンジや荒れた路面などでも体が左右に揺れにくく、渋滞時でも窮屈さを感じずに過ごすことが可能となっているので、アセアン地域のまだ整備が進んでいない道路を走る際も安心だ。後席は大人3人が乗れる設計で、リクライニング機能を8段階としているので、ゆったりした姿勢から広いラゲッジ空間として使うことも可能だ。

 エクスフォースは、乗員の使い勝手を考慮し、車内の各所に便利な収納スペースを豊富に用意しているのも特徴で、ドアトリムやフロアコンソールなどには、なんと合計21本の600mlのペットボトルが収納可能なドリンクホルダーを設置している。フロアコンソールには空調の冷気を利用して飲み物を冷やすことができるドリンククーラーも装備される。また、センターコンソールにワイヤレスチャージャー、前席と後席それぞれにUSB Type AとType Cのポート、各席にスマートフォンを置けるスペースを用意するなどユーティリティも充実している。

 ラゲッジルームも広く、クラストップレベルの床面積を確保。荷室フロアの高さも調整可能となっているので、スーツケースなどの大型の荷物でもゆとりをもって積み込むことができる。また、後席のシートは4:2:4分割を可能とすることで、4名がゆったりと座ったまま長尺物を積むことができるなど、高い積載性を実現する。

 エンジンやミッションは、実績のある1.5リッターDOHC 16バルブ MIVECエンジンに高効率CVTを組み合わせる。サスペンションは、アセアン地域の路面状況を再現した国内のテストコースでの走行試験に加え、実際に現地でも評価を繰り返してチューニングを施すことで、荒れた路面やうねりのある路面でも快適な乗り心地を実現。

 そのほか、先述の通りクラストップレベルとなる222mmの最低地上高を確保しているほか、クラストップレベルとなる21.0度のアプローチアングルと30.5度のデパーチャーアングルによって、大きな段差でも安心して乗り越えることが可能。さらに、クラス最小レベルの5.2mの最小回転半径を実現しているので、Uターンも楽々だ。

 走行モードは路面状況に応じて選択できるノーマル、ウェット、グラベル、マッドの4つのドライブモードを用意。前左右輪の駆動力を調整して高い操縦性を実現するアクティブヨーコントロール(AYC)、タイヤのスリップを制御するトラクションコントロール、エンジン制御、パワーステアリング制御を統合制御することで、さまざまな路面状況に対応することを可能としている。ちなみに、ウェットモードは三菱車初採用のモードだ。豪雨の多いアセアン地域に最適な装備となっている。

 日本での販売予定はないモデルではあるが、こちらもで人気のボディサイズであり、さまざまな先進装備や高品質なインテリアを持っているので、トライトンとともに導入を期待したいモデルとなっている。


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