この記事をまとめると
■自動車保険に加入すると等級は6Sからスタートとなる
■20等級が最高位になるが、ここに辿り着くまでには無事故で14年ほどかかる
■一時的にクルマに乗らなくなった場合でも中断証明書を使うことで等級を引き継げる
中断証明をもらわないともったいない!
クルマの任意保険は、無事故を続けると等級があがり、更新の際、保険料の割引率が高くなる。事故を起こす可能性が低い人は、保険金の利用が少ないと想定されるので、保険料を安くしても損害保険会社の損失は限られるからだ。
等級は、1~20まで段階があり、はじめて契約する際の等級は6と定められている。そして無事故を続け、最高の等級である20に達するまで14年間かかることになる。
そうした貴重な無事故による恩恵を、なんらかの事情でクルマを手放すため任意保険が必要なくなったことによって無にしてしまうのは惜しい。もしかしたら、再びクルマを持つことが将来あるかもしれないからだ。
そのような思いに応える制度がある。「中断証明書」という仕組みだ。
これは、損害保険会社へ中断証明書の発行を申し出ることにより、自分が獲得した無事故による等級を、この先10年間維持できる制度である。等級が上がり、割引が適用されている人に発給される証明なので、等級7以上であることが条件だ。
申請の時期は、保険の解約日、または満期日から、13カ月以内という場合が多いようだ。手続きには、すでに自分の手元にクルマが無いことを証明する必要がある。また、一時的にクルマに乗らない状況であることを示す、たとえば車検切れといったときにも適用される。旧車であったり、修理部品がなかなか手に入らないうちに車検切れになったりといったような場合も、そのクルマにいま乗ることはないが、再び走れるようになったら任意保険を再開したいといったときに役立つ制度だ。クルマに乗らない間、余計な保険料を支払わずに済む。
この中断証明書は、前回と別の損害保険会社と契約する際にも活用できる。ただし、適用が可能な損害保険会社とそうでない会社もあるようなので、事前に問い合わせるとよい。