往年のファンには堪らない”GT”エンブレムが復活! エンジンにまで手が入った日産「スカイライン NISMO 」「スカイライン NISMO Limited」が登場 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■日産スカイラインに限定車が登場

■「スカイラインNISMO」と「スカイライン NISMO Limited」の2モデルが設定される

■エンジンやサスペンション、内外装に手が入っており台数限定で販売される

懐かしの”GT”エンブレムが復活!

 日産といえば、フェアレディZとスカイラインの二大巨頭を抜きに語ることはできない。

 そのうちの1台であるスカイラインといえば、日産と合併する前のプリンス自動車から60年以上続く血統を持つ、日本を代表するクルマでもあり、現在販売されているモデルで13代目となる(2013年より販売開始)。その歴史のなかでも、スカイラインはレースシーンで大活躍してきたことも抜きには語れない。とくにスカイラインGT-Rの存在は偉大で、いまでは世界中で多くのファンが存在する、日本が誇るスポーツカーとなっている。

 そして今回紹介するのは、日産ワークス直系のカスタムモデル「スカイライン NISMO」と、それをベースにした特別仕様モデル「スカイライン NISMO Limited」だ。なお、前者は1000台限定で9月上旬に販売を開始予定、後者は100台限定の用意で、2024年夏の販売を予定している。

 この「スカイライン NISMO」は、スカイラインが本来持っている「GT(グランドツーリング)カー」というキャラクターにより磨きをかけた仕立てとした一方で、NISMOならではのレーシングテクノロジーを活かした空力とシャシー技術を融合させ、より速く、気持ちよく、安心して走れる究極のGTカーを目指して開発を行ったという。

 それを証拠に本モデルは、フロントフェンダーに誇り高き「GT」のエンブレム、そしてセンターコンソールにはシリアルナンバーを刻印したNISMOメタルエンブレムを配する仕立てとしている。

 なお、NISMO専用のエンジンと加速チューニングが施されているのも特徴で、伝統の「スカイラインGT」の集大成ともなる走りと佇まいを実現しているとのこと。

 エンジンは、なんとGT500レース用エンジンに携わった開発者が、同じ開発設備を使ってチューニングを施すという特別なもので、最高出力を298kW(405馬力)から309kW(420馬力)に向上させている。また、最大トルクも475N・m(48.4kgf・m) から550N・m(56.1kgf・m)へと大幅に向上させ、NISMOの名に恥じないスペックを誇っている。

 SPORTおよびSPORT+モードでは、NISMO専用のAT変速スケジュールを施すことでエンジンの回転を高回転で維持し、スポーツ走行時にさらにレスポンスの良い走りを実現しているほか、アンチロックブレーキシステム(ABS)の制御を見直し、制動距離を短縮。また、ビークルダイナミクスコントロール(VDC)は、スタビリティの向上にあわせた専用チューニングを施す。

 こういったパフォーマンスの高さから、本モデルではベースモデルと比較してリヤタイヤの幅を20mm拡大し、前後のグリップ力を高次元でバランスさせた、専用開発の高性能タイヤを採用しているのも特徴だ。また、リム幅を拡大しながらも高い剛性と軽量化を両立したNISMO専用エンケイ製19インチアルミホイールをインストール。もちろん、それらのスペックアップに合わせてスペンションとスタビライザーにも専用チューニングが施される。

 細かいところではあるが、本モデルでは前後ウィンドシールドガラスの接着剤に「NISSAN GT-R NISMO」にも採用されている高剛性接着剤を使用し、車両重量を増やすことなく車体剛性を向上する工夫もされている。


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