この記事をまとめると
■一般道での速度取り締まり「ネズミ捕り」は予測できることがある
■対向車によるパッシングや怪しいパイロンは「ネズミ捕り」の予兆として注意したい
■理不尽な取り締まりにあわないためにも視野を広げてコミュニケーション能力を高めておこう
楽しいドライブが一瞬で悪夢に変わる「ネズミ捕り」
楽しいドライブを一瞬で悪夢に変える、それが交通取り締まり。
とくに「ネズミ捕り」は、実態にそぐわない制限速度を強要することで、流れに乗って走っていただけの善良な市民を犯罪者に仕立て上げる、なかなか承服しがたいシステムといってもいい。
したがって、こちらも自衛手段を講じる必要があるわけだが、注意深く走っていると、「この先、ネズミ捕りをしているな」という予兆をキャッチできることがある。
その代表例が、対向車によるパッシング。
ひと昔前まで、ネズミ捕りの現場を通過したら、これからその計測地点に向かおうとしているクルマに対し、注意を促す意味で、パッシングでそれを教えるのがドライバー同士の暗黙の了解でもあった(!?)。とくにトラックやタクシーのドライバーは親切に教えてくれることが多かったが、昨今では、他人に無関心な人が増えたのか、「あおり運転」と誤解されるのを恐れるためか、かなり廃れ気味になってきた風習だ……。
ただ、ドライバー同士のコミュニケーションは大事なことだし、サインが通じればとっても感謝されるので、これからも互助精神を忘れないジェントルマンドライバーであってほしいと思っている。
もうひとつは道路脇に置かれた不自然なパイロン。
ガードレールが壊れていたり、道路にくぼみなどがあるわけでもないのに、約3m間隔でパイロンがポン、ポンと2本立っていたら、光電管式の速度取り締まりの計測器を設置している可能性が高い。
光電管による取り締まりでは、送受光器と反射器を3m間隔で設置する必要があり、その機器をバイクなどに跳ね飛ばされないよう、パイロンを立てて守っているので、怪しいパイロンが2本並んでいたら、「取り締まりかも」と用心してみよう。
そのほか、バイクに乗っているライダーのハンドサインも重要な情報。対向車線のライダーが手を何度か下に降ろすような仕草(スローダウンの意味)をしたり、人差し指を上に向け、クルクルまわすような仕草(赤色回転灯=パトカーの意味)をしたら、取り締まり情報を伝えてくれている可能性がある。
もちろん、レーダー探知機を購入したり、オービスや取り締まり地点の情報が入ったアプリを活用したり、警察の「公開取り締まり情報」に目を通しておくのも効果的。何より安全速度を守って走るのは重要なことだ。
そのうえで、理不尽な取り締まりで、涙を流さないで済むよう、視野を広げて、コミュニケーション能力を高める努力もしておこう。