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RVブームに乗って登場したのにあれっ? マツダ・プロシードマービーという残念なSUV (2/2ページ)

RVブームに乗って登場したのにあれっ? マツダ・プロシードマービーという残念なSUV

この記事をまとめると

■1982年に初代三菱パジェロが発売されて大ヒットし、各社もライバル車種を展開した

■当時はどのモデルも本格的なオフロード性能を持つモデルばかりだったのが特徴だった

■マツダは「プロシードマービー」を販売したが、当時の需要とはミスマッチだった

1980〜90年代はRV(SUV)が大ブームに!

 1982年に初代三菱パジェロが発売されて大ヒットすると、悪路向けのSUVが急速に注目された。当時はクーペやセダンも人気が高かったが、伝統のカテゴリーとあって、飽きるユーザーも出始めていた。新しい価値観を求める人達の間で、SUVが注目された。

 初代パジェロがヒットした理由は、悪路向けSUVの野性的な外観と悪路走破力に、乗用車の上質感を組み合わせたことだ。初代パジェロに影響されて、トヨタのランドクルーザーも、路線を変えて乗用車感覚を強めた。

 悪路向けのSUVを開発する場合、ピックアップトラックの4WDをベースにする手法もある。ピックアップトラックは、耐久性の優れたラダーフレームにボディを架装する。その成り立ちは悪路の走破にも適するから、ワゴン風のボディを組み合わせてSUVに仕上げるわけだ。

 この手法で大ヒットしたのがトヨタハイラックスサーフだ。初代モデルは1984年に発売され、ピックアップトラックのハイラックスに、FRP製キャノピー(ルーフとボディサイド)を被せる方式で製造された。そのために、構造的にはキャノピーをスライドして外すことも可能だった(この状態で走行はできない)。

 日産も1986年に入ると、ダットサントラックをベースにテラノを開発している。デザインは北米で行われ、パスファインダーの車名により、海外でもヒットした。

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