正直「ゴミ同然」な状態のクルマもあるけどホント? 「どんなクルマでも買い取ります」の業者が存在するカラクリ (2/2ページ)

自分で解体屋に持っていくほうがお金になる

「無料で引き取ります」の看板はガソリンスタンドでも見かけるが、自分のところで解体することはできない。その場合、解体屋に流すこともあるし、自動車オークションに売り切りの廃車体コーナーがあるので、そこに出品して換金することもある。

 ここで思うのが、業者オークションは無理でも、「解体屋に自分で持っていけばいいのでは?」ということ。その考えは正しくて、解体業者に直接持っていくと数万円で引き取ってくれることがあるので、近所に解体屋がある場合などは直接持ち込みしてみるのもいいだろう。ホイールなど、いらない金属製品も同様で、金属回収業者ではキロあたりいくらで引き取ってくれる。

 そして、最近見かけないのが再生業者だ。その昔、取材したことがあるが、全損に近いものでも切った貼った、ときにはニコイチも駆使して、走れるように元に戻して販売しているショップがいくつかあった。とくに高く売れる高級車や輸入車で多くて、再生車であることもキチンと明記したうえで(していないところもあったが)、安く販売していたのでお得といえばお得。一応、問題なく走るようにはしていると言っていたが。

 再生車は別にしても、金属回収やリサイクルパーツというのは、走るクルマとしては価値がなくても素材としては価値があるから買い取ってくれるわけで、事故に遭ったり、不動車になったとしても諦めることはない。気分的にはさびしいが、数万円にはなる可能性はまだ残されているのだ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

-

愛車
フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
趣味
レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
好きな有名人
遠藤ミチロウ、岡江久美子

新着情報