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日本じゃ売れずに消えたクルマが海外じゃバカ売れ! 2大市場の中国とアメリカの「日本車の販売ランキング」を調べたら意外な結果だった (1/2ページ)

日本じゃ売れずに消えたクルマが海外じゃバカ売れ! 2大市場の中国とアメリカの「日本車の販売ランキング」を調べたら意外な結果だった

この記事をまとめると

■日本では2023年度上半期にもっとも売れたクルマはホンダN-BOX

■世界第1位の自動車市場である中国と第2位であるアメリカで売れている日本車を調べた

■売れている車種はその人気の理由も国によって異なっている

中国で売れてる日本車ランキングでは日産シルフィが大健闘!

 日本国内で新車として一番売れているモデルといえば、ホンダN-BOXとなるだろう。2023年6月単月こそヤリスにトップを奪われたものの、2023年に入ってからは1月から5月までの各単月締め新車販売台数ではトップとなり、2023暦年締め上半期(2023年1月~6月)締め新車販売台数でもN-BOXはトップとなっている。

 しかし、N-BOXは軽自動車ということもあり(筆者の知る限りでは軽自動車は正規輸出販売はされていないため)、所詮は日本国内での新車販売台数のみでトップの座についているにすぎないともいえる。それでは、世界市場で売れている日本車とはいったいどんなモデルなのか、今回は世界第1位の自動車市場となる中国と、第2位となるアメリカ市場で売れている日本車を見てみよう。

 中国自動車工業協会の統計によると、2022暦年締めでの年間自動車販売台数は2686万4000台となっている。このような市場における日本車の販売比率がどれぐらいかというと、2021暦年締めベースでみると、全体の年間自動車販売台数2627万5000台において、日本車全体の販売シェアは20.6%となり、中国系、ドイツ系に次ぎ外資系としては第2位となっている。

 車名別では、ある現地メディアの中国国内生産モデルに限った2023年6月単月の統計数値によると、ファミリーカー(家用轎車)クラスでの日本車トップは、東風日産のシルフィ(軒逸)で2万9638台、次いで日本車2位が広汽豊田(広州トヨタ)カムリ(凱美瑞)で2万4036台、そして日本車3位が広汽本田(広州ホンダ)のインテグラ(型格)1万9208台となっている。

 SUVでは広汽本田のCR-Vが1万7705台で日本車トップ、次いで広汽豊田のファンランダー(鋒蘭達/一汽トヨタで生産されるカローラクロスの兄弟車)が1万6875台で日本車2位、さらに一汽豊田(一汽トヨタ)のRAV4(RAV4荣放)が1万6075台で日本車3位になっていた。

 カムリやCR-Vが強く、そしてRAV4に約1000台差をつけられSUVにて日本車4位になっている広汽トヨタ・ハイランダー(威蘭達)がよく売れているあたりは、後述するアメリカ市場と売れ筋モデルが共通しているともいえよう。

 アメリカ市場の、2023年1月から6月の累計販売台数ベースでメーカー別にもっとも売れている車種を見ていこう。トヨタでは18万7017台販売したRAV4、日産では14万7745台を販売したローグ(日本のエクストレイルに相当)、ホンダでは16万3697台を販売したCR-V、マツダでは8万21台を販売したCX-5、スバルでは8万1403台を販売したアウトバック、三菱では2万4182台を販売したアウトランダー、そしてレクサスでは5万7372台を販売したRXとなっている。アウトバックもSUVの仲間とすれば、いずれのメーカーも売れ筋はクロスオーバーSUVとなっているのである。

 2022暦年締めでのアメリカ国内での年間新車販売台数でみると、スポーツワゴンとクロスオーバーユーティリティビークルを含むSUVが全体の54.4%を占めており、そのような市場環境がそのまま各日本メーカーでの売れ筋モデルに反映されているといっていいだろう。前述した各日本メーカーの売れ筋モデルはいずれもアメリカ市場ではコンパクトクロスオーバーSUVとなるものがほとんどとなっている。

 アメリカでは2列シートもしくは、2列シート仕様メインのモデルは、高校生などの若者を中心としたパーソナルユースがメインとなる一方、3列シートメインで多人数乗車が可能なミドルサイズ以上のクロスオーバーSUVでは、子どもを乗せてサッカーなどの習い事に連れていったり買い物に使う、「ママ向けビークル」となっているのが大きな特徴となっている。

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