道交法にも定められている停止状態を保つための措置
MT車も上り坂では1速、下り坂ではRに入れた状態(平地ならどちらでもかまわない)で駐車するのが無難。
さらに、路上に駐停車するのなら、宅配便のトラックや高速道路の工事車両、パトカーのようにハンドルを路肩側に切っておくとよりベター。
これは駐車中、追突されたときに、本線側にクルマが飛び出さないようにするための安全策。
最後に改めて駐車方法のおさらいを。
日産(NOTE)の取扱説明書には次のように書かれている。
・パーキングブレーキを確実にかけます。
・オートマチック車は、セレクトレバーをPに入れます。
・マニュアル車は、シフトレバーを上り坂では1速、下り坂ではRに入れます。
坂道に駐車したときに不意に車両が動き出さないように、前輪は次のように向きに合わせてください。
・縁石のある下り坂
前輪を縁石の方に向け、縁石側車輪が縁石にわずかに接触するまで前進します。その後、パーキングブレーキをかけます。
・縁石のある上り坂
前輪を縁石とは反対側に向け、縁石側車輪が縁石にわずかに接触するまで後退します。その後、パーキングブレーキをかけます。
・縁石のない上り坂または下り坂
万一動き出したときに、車両が道路中央から遠ざかるように、前輪を路肩の方に向けます。その後、パーキングブレーキをかけます。
道路交通法には「運転者が車を離れるときの義務」として、「車両等を離れるときは、その原動機をとめ、完全にブレーキをかける等当該車両等が停止の状態を保つため必要な措置を講ずること」(第71条-5)と書かれている。
駐車した車両が、ドライバーがクルマから離れたあと、(追突されることを含め)何かの拍子で動き出すというのは大変恐ろしいことなので、日常的な駐車という作業でも安易に考えず、二重、三重の安全対策を怠らないのが賢明だ。