クルマも選び放題で出られるレースも多数! いまS耐は「安価」で「速い」GT4マシンが激熱だった (2/2ページ)

GT4車両なら比較的安価に購入可能!

 気になるGT4車両のドライビングフィールについて、スーパー耐久シリーズ第4戦のオートポリスで、Audi Team Hitotsuyamaの21号車「ベンチャー投資のファンディーノAudi R8 LMS」で参戦した川端伸太朗選手によれば、「GT4はかなりロードカーに近いです。GT3はほとんどカーボンパーツですし、空力も違うので量産車ベースのGT4とは異なります。とくにダウンフォースが違いますね」とインプレッション。

 そのうえで、「アウディR8はミッドシップなのでブレーキが強い。車両重量は重たいほうだけどバランスはいいので、ストップ&ゴーのもてぎはいいと思います」とアウディR8の特徴を語る。

 また、同じくミッドシップの「ポルシェ718ケイマン」もバランスに優れているようで、Birth Racing Projectで19号車「BRP★SUNRISE-Blvd718 GT4 RS」を駆る福田幸平選手は、「エンジンは4000ccのNAでフルパワーなら500馬力まで出せるんですけど、BOPで420馬力に抑えられているので中間トルクは厳しい。パワーが必要なオートポリスは厳しいんですけど、車体は小さいし、軽いので鈴鹿やSUGOはすごくいいですね。あとはバランスがいいので雨のレースに強いです」と語る。

 一方、国産モデルのGRスープラについて、埼玉トヨペットGreen Braveで52号車「埼玉トヨペットGB GR Supra GT4」のステアリングを握る吉田広樹選手は、「ストレートは遅いけれどコーナリングは優れていると思います。SUGOでもクネクネしたところでアドバンテージがありました」と分析。

 一方、同じ国産モデルの日産フェアレディZについて、TEAM ZEROONEで26号車「raffinee日産メカニックチャレンジGT4」を駆る篠原拓朗選手は、「加速がすごいマシンで、ターボが効いたときのパンチ力はGT4のなかでトップクラスにあると思います。そういった意味ではストレートに強いクルマで、ストップ&ゴーのもてぎは良さそうですが、ラウンドを重ねるごとにコーナリングも良くなってきました」とインプレッションを語る。

 このように、同じGT4モデルでも、マシンによってその特徴は千差万別で、なおかつGT3と同様にBOPが採用されていることから、僅差のバトルになっていることもGT4のポイントと言えるだろう。

 GT4はさまざまなカテゴリーに参戦可能な国際モデルでありながら、車両コストもリーズナブル。さらに車種ラインアップが豊富で、各マシンが個性的となっているだけに、スーパー耐久においてもGT4車両を対象にしたST-Zクラスに注目したい。


廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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スバル・フォレスター
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登山
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