「H」をどう発音するかで社名の呼び方がぜんぜん変わる
ルノーとシトロエン
これ、日本人だけでなく、フランス人以外は正確な発音できなくて当たり前! ではないでしょうか。ルノーは英語で発音すると「Renow」となり、まだいくらか救いがありそうです。
しかし、シトロエンを発音するフランス人のどことなく上から目線にはイラっとくる方も少なくないのでは。「シトォーエン」とか「シトォェン」とか、This is フランス語って感じで、「君らに発音できるかね」といったニュアンスすらにじみでているような気がします(笑)。
イラっとくるのは日本人だけでなく、英国フォードのラリー関係者などは「シット・イン・フレンチ」などと表現し、CitをShit(クソ)とかけて、ラリーでの敵愾心も手伝って「フランスのクソ」呼ばわりしていました。
そこへいくとプジョーはヨーロッパ圏なら誰しも発音しやすいようで、筆者がカタカナ的な発音でプジョーといっても通じていました。
さすが、ルノーやシトロエンにくらべて田舎寄りのブランドだけに、フランスの妙な気どりがないのかもしれません。
ホンダとヒョンデ
日本人からすると、ホンダとヒョンデはまったく別物に聞こえるのですが、欧米人からすると同じように聞こえるようです。LA出身の日系二世の友人などは、ヒョンデも日本メーカーだと思っていたばかりか、名前が似ていることから「ホンダの子会社?」みたいな誤解まで。
理屈でいえば最初のHを母国語でどう発音するかによって変わってくるのかと。エイチだけでなく、ハーやクーなんて国もあれば、フランスやスペインのように発音すらしない国もあるわけで、ホンダがオンダ、ヒョンデがクンデとなる場面もあるのです。
となると、これは言い間違いといったレベルではなく、早口やスラング的な発音をすれば「ホンダ=ヒョンデ」と聞こえてしまうのも致し方ないところかと。
日本人としてはいささか承服しがたいところかもしれませんが、それこそフランス人が鼻高々に母国語を発するように、堂々と「ホンダ!」と発音して、ついでに「F1チャンピオン!」とか、「青山一丁目!(本社の所在地)」と加えておけば間違いないでしょう(笑)。