この記事をまとめると
■高速道路で渋滞の発生しやすい場所には登り坂とトンネルが多い
■登り坂とトンネルでは車速が落ちやすく後続車がブレーキを踏むことで渋滞が発生する
■常日頃から走行速度を確認しながら運転する習慣をつけるのも渋滞を発生させない解決策だ
意識しない速度の低下が渋滞の原因
高速道路で起こる自然渋滞の起点は、登り坂とトンネルが多いと感じる。
一般道に比べ、高速道路は車速が高いので坂道は比較的傾斜が緩やかになっている。それが逆に坂の存在を認識しにくくし、登り坂ではアクセルペダルを踏み増すことを意識させにくく、逆に下り坂では思わぬ速度まで高まっていることに気づきにくくしたりする。
ことに登り坂では、アクセルペダルが踏み増されないことによって車速が落ち、車間距離が縮まった後続車がブレーキを掛けることによって、連鎖的にその後続車がさらに速度を落とし、結果的に渋滞を起してしまいやすい。
またトンネルは、日中での手前の明るさと、トンネル内の暗さとの明暗の差を和らげるため、トンネル入り口寄りは比較的照明が明るく、トンネル内を進むに従って照明が落ちて暗くなり、そこではじめてヘッドライトを点ける運転者が多いようだ。前方の見通しが悪くなれば、当然不安になってアクセルを緩め、速度が落ちる。
そして車間距離が詰まった後続車の運転者はブレーキペダルを踏んで速度を落とす。その繰り返しによって、やはり自然渋滞となりやすいのではないか。
トンネルに関しては、そもそもトンネル内はヘッドライトを点灯することになっている。だが、明暗の差が少ないことで点灯せずトンネル内に入ってしまう、運転者の不用意な行動も渋滞を生じさせる原因のひとつといえるだろう。
したがって、自動でヘッドライトを点灯する車種が増えているので、オートライトにスイッチを設定しておくことも解決策のひとつになる。それでも、オートヘッドライトの作動が遅れる場合もあるので、完璧とはいえない。