名車が現代的に再解釈されてEVとして登場するのも定番
アウトモビリ・ピニンファリーナ バッティスタ
バッティスタはカロッツェリア・ピニンファリーナの創設者の名前ですが、それを戴くEVハイパーカーが只モノなわけありませんよね。カーボンモノコック、4モーターなんてのは当たり前で、前述のリマックから供給を受けるバッテリーシステムは蓄電容量120kWh、航続距離も500kmを誇るといいます。
また、EVハイパーカーがいくら1000馬力だ、2000馬力だと騒がれてもドライブ性能が追い付いていなければ興ざめもいいところ。その点、バッティスタは元F1ドライバーのニック・ハイドフェルドが開発に携わっており、サーキットテストはもちろん、世界各地のあらゆる環境で全開テストを重ねてきたのだそうです。
その甲斐あってか、0-100km/h加速は2秒以下とリマックやアウルに肉薄するもの。最高速度も風洞実験を重ねたボディが350km/hに到達。なるほど、バッティスタの名に恥じないパフォーマンスといえるでしょう。
ただし、アウトモビリ・ピニンファリーナは名前こそイタリアンな雰囲気ですが、じつはインドのマヒンドラが親会社になるドイツの企業(それゆえ、ハイドフェルドも絡んだりしているのです)なのです。イタリアの風洞こそ活用していそうですが、中身はちょっとしたインターナショナルマシンですから、生粋のピニンファリーナ・ファンからしたら微妙なポジションかもしれませんね。
GM ハマーEV SUV
ぶっ飛んでるEVは、なにもハイパーカーだけではありません。10年ぶりにその名前が復活した「ハマーEV」もまた最新のローンチコントロールなどを装備して、往年のモデル同様にインパクト満点な仕上がりとなっています。
今回のEV化で搭載されたシステムは、フロントに1個、リヤに2個のモーターを装備し、最大出力は830馬力、0-96km/h加速は3.5秒とそれなりの好データをマーク。いかついボディからはイメージしづらい俊足ではないでしょうか。
このパフォーマンスには最新のローンチコントロールユニットが貢献しており、一般道はもとより、悪路での動きなど見た目によらず繊細な制御がなされていることもトピックのひとつといえるでしょう。
また、ハマーEVには「クラブウォーク」と呼ばれる四輪操舵システムが装備され、あたかもカニ(Crab)が横方向に歩くかのような動きも可能となっています。このあたりもEVらしく、リニア、かつダイナミックなドライブとなること想像に難くありませんね。
なお、航続距離はフル充電で480km程度になる見込み。また、800VのDC急速充電に対応していますので、インフラさえ整っていれば実用性もかなり高いといえそうです。ハイパーEVでドキドキするのも楽しそうですが、ラフロードでEVをリニアに走らせるのも新しい楽しみ方になりそうです!